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鵜飼 重治*; 大野 直子*; 大塚 智史
Comprehensive Nuclear Materials, 2nd Edition, Vol.3, p.255 - 292, 2020/08
Fe-Cr基酸化物分散強化型(ODS)鋼は、Na冷却型高速炉の高燃焼度燃料被覆管等に必要とされる高温・高燃焼度環境下での耐久性に優れた先進材料として期待されている。本稿ではまず、高燃焼度燃料被覆管としての重要性能である管周方向の機械的特性評価(引張,クリープ等)等のFe-Cr基ODS鋼被覆管に関わる研究開発の現状についてレビューを行った。さらに、軽水炉の事故耐性燃料被覆管、および鉛ビスマス冷却型高速炉の燃料被覆管として期待されている高耐食性Fe-Cr-Al基ODS鋼被覆管の研究状況についてもレビューを行った。
湊 和生; 小川 徹
Comprehensive Nuclear Materials, Vol.3, p.215 - 236, 2012/03
高温ガス炉燃料として、微小燃料核を熱分解炭素及び炭化ケイ素で四重に被覆したTRISO被覆粒子燃料が開発されてきた。ここでは、TRISO被覆粒子燃料の高温での性能向上,核分裂生成物による被覆層腐食の抑制及び核分裂生成物の保持能力の向上、並びに高速中性子体系で使用できる燃料など、種々の先進的な被覆粒子燃料について、燃料概念,製造,検査方法,照射挙動等の結果を体系的にとりまとめた。
荒井 康夫
Comprehensive Nuclear Materials, Vol.3, p.41 - 54, 2012/03
原子力材料に関する現在の知見の幅広いレビュー"Comprehensive Nuclear Materials"誌の中で、窒化物燃料に関する章を執筆した。序章では、窒化物燃料の特徴やこれまでの開発経緯をまとめた。窒化物燃料の製造に関しては、炭素熱還元法を中心とした窒化物の合成及び燃料ペレットの焼結を中心に記載した。窒化物燃料の照射挙動に関しては、これまでに各国で実施されてきた照射試験結果をレビューするとともに、窒化物燃料の炉内挙動を解説した。さらに、窒化物燃料の再処理に関して、これまで提案されている湿式法及び乾式法を用いた技術について簡単に説明した。終章では、今後の研究課題について記載した。なお、窒化物燃料の物性値や熱力学的諸量については、本書の別章でレビューされるため、本章では割愛した。
永田 貴子; 前田 宏治
Comprehensive Nuclear Materials, Vol.3, p.509 - 534, 2012/00
エルゼビア総合核物質シリーズを構成する記事のうち「高速スペクトル制御棒材料」に関するレビューを行った。制御棒には、運転サイクル中の反応度補償、通常運転時の起動停止制御、異常時の急速停止という3つの主な機能がある。吸収材として、炭化ホウ素(BC)は、日本の実験炉「常陽」などの高速炉システムで主に使用されている。「常陽」の現在の炉心構成は、Mark-3(MK-3)である。異常状態が発生すると、制御棒が自動的に挿入される。MK-2とMK-3の両方の炉心では、すべての制御棒の構造と機能は同じである。すべての制御棒アセンブリには7つの制御棒要素があり、吸収材としてB
Cペレットが使用されている。B
Cのホウ素には、
Bと
Bが含まれている。制御棒は、安全(停止)棒、調整棒、急速停止棒、追加停止棒、吸収ピン、制御棒価値(反応度の大きさ)、制御棒の垂直移動、棒落下時間、および駆動機構という特徴を持って機能する。