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Bの定量米澤 仲四郎; 松江 秀明; 澤幡 浩之*; 黒沢 達也*; 星 三千男; 伊藤 泰男*
KURRI-TR-413, 0, p.21 - 27, 1995/00
原研ではJRR-2を使用し、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)による脳腫瘍の治療が行われている。この治療において、中性子の照射量を決めるために患者の体内組織中の
Bの迅速定量が必要とされている。筆者らは、中性子即発
線分析法(PGA)により、患者の血液、尿、腫瘍等中の
Bの定量を行っている。試料約1gをFEP製バイアルにとり、JRR-3M冷中性子または熱中性子ビームボートに設置した即発
線分析装置で500~1000秒間
線スペクトルを測定し、
B478keVと
H2223keV
線ピーク面積から、試料中の
B濃度を定量した。本法により14~50
g/g
Bを0.85~1.8%の精度で定量することができ、検出限界は0.14
g/gであった。本法によりこれまで合計14回、114試料の分析が行われた。