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加藤 輝雄; 数又 幸生; 前田 裕司
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.169, p.337 - 340, 1990/00
酸化物超電導体Bi-Sr-Ca-Cu-O(BSCCO)は、85kと110kの低温相および高温相と呼ばれる2つの相が混在する。しかし、Pb添加により高温相を多く含む試料が得られる。Biは3価と5価が混在するといわれており、Pb添加によりその価数が調整されるものと考えられる。BSCCOではBi、Bi
によりCuの価数に影響すると考えCuOとCu
Oを用いた場合の超電導特性、およびAg添加による超電導特性について調べた。BiSrCaCu
O
(x-2,3,4,5)において、CuOを用いた場合にはCu量の増加により高温相が減少するが。CuOを用いた場合には高温相が増加する。一方、BiSrCaCu
O
+Ag
(x=0,,1,1.5,2)ではAg量xが1.5,2.0で高温相が大くなる。これらの結果からBCCOの高温相はCu
によるものと考えられる。
白石 健介; 伊藤 洋
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.169, p.835 - 838, 1990/00
酸化物高温超電導体BaYCu
O
の臨界電流密度向上に及ぼす放射線照射効果の機構を調べるために、加速電圧200kVの透過電子顕微鏡で観察中の試料に輝度を強くして電子線を照射し、微細組織の変化を連続的に輝察した。試料の{110}面にほぼ垂直な方向から電子線を入射すると、薄層、薄片及び幅の広い双晶組織のほかに転位ループなどの欠陥が観察される。とくに、{110}面の反射が電子顕微鏡組織に寄与する領域では欠陥の数密度が大きい。線束が1
10
e/cm
・s程度の電子線を1
10
~2
10
e/cm
の範囲で照射すると、{110}面上に5nm程度の直径をもった転位ループが生成するほか、薄片状の双晶が長く伸びるほか幅も広がる現象が観察された。これらのことは、電子線照射によるBa
YCu
O
超電導体の臨界電流密度の向上は、磁束のピンニングセンターとして作用する転位ループ及び双晶の密度の増加によることを示している。