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村上 隆
Nucl.Chem.Waste Manage., 5, p.269 - 278, 1985/00
三種の異なる方法、即ち、一軸性ホットプレス法(HUP)、等軸性ホットプレス法(HIP)、常圧焼結法(AS)によりシンロックを合成し、試料の組織及び廃棄物元素の構成鉱物への分配を透過電子顕微鏡法及び分析電子顕微鏡法により調べた。HUP,HIP試料では粒子(1
m)が緻密に集合していた。ガラス相も生成していたが元素分析はできなかった。AS試料は粒子が大きく(1~20
m)、HUP,HIPの組織よりporousであった。又、1
m以上のガラス相が生成しており、その中には浸出し易い元素であるMo,Cs,Naが含まれていた。
三田村 久吉; 村上 隆; 馬場 恒孝; 桐山 雄二; 上薗 裕史; 熊田 政弘; 田代 晋吾
Nucl.Chem.Waste Manage., 4, p.245 - 251, 1983/00
20wt%の模擬高レベル廃棄物を含んだホウケイ酸ガラス中で、白金族元素(ルテニウム、ロジウム、パラジウム)の析出が見られた。これらの析出物は、2つの結晶相から出来ていた。一つは、二酸化ルテニウムと二酸化ロジウムとの固溶体で、もう一つは、パラジウム金属とロジウム金属とテルル金属との固溶体であった。これらの析出物は不均一な分布を示しており、ガラスの表面には、パラジウムとロジウムとテルルとの合金のみからなる析出粒子が分散していた。一方、ガラスの内部では、上記2つの結晶相の混在した析出粒子が、島状の部分に濃集しており、残りの部分には、まばらに分散していた。
上薗 裕史; 妹尾 宗明
Nucl.Chem.Waste Manage., 4, p.329 - 333, 1983/00
模擬高レベル廃棄物を含有するガラス固化体の耐熱衝撃性について検討した。最高600Cの温度差をつけて、試料を室温の水に投入して、急冷後、試料表面に発生した亀裂等を観察した。その結果、74
C以上の温度差で急冷した場合に亀裂の発生が認められた。又、600
Cの温度差で急冷した場合には試料が細片に破壊されることがわかった。74
Cから500
Cの温度差で急冷した場合には、亀裂の表面積は温度差とともに増加するが、急冷後の試料のNaとCsの浸出割合はほとんど増加しなかった。このことは、亀裂により生じた表面が浸出割合の増加に寄与しない場合のあることを示す。
松鶴 秀夫; 小林 義威; 土尻 滋; 吾勝 常勲; 森山 昇
Nucl.Chem.Waste Manage., 4, p.307 - 312, 1983/00
使用済イオン交換樹脂の減溶処理を目的に、既存の酸分解反応系HSO
-HNO
の代替としてH
SO
-H
O
を提案した。両反応系を用いて、酸分解条件と酸化分解率との関係、放射性核種の反応系における挙動等について比較検討を行い、H
SO
-H
O
がよりすぐれた反応系である事で見出した。
森山 昇; 土尻 滋; 松鶴 秀夫
Nucl.Chem.Waste Manage., 3, p.23 - 28, 1982/00
本報は、BWR蒸発缶濃縮廃液に対するポリエチレン固化法の適応性について検討したものである。本実験では,この廃棄物の主成分である硫酸ナトリウムを、実験室規模の回分型固化装置でポリエチレン固化し、得られた固化体の均質性、密度、機械的特性、耐水性、浸出性および減容性を調べた。ポリエチレン固化法では、硫酸ナトリウムを混入率70wt.%まで均質に固化できるが、耐浸出性および耐水性から、混入率は50wt.%が適当である。混入率50%wt.%の固化体は、密度が1.28g/cm、圧縮破壊強度が213kg/cm
であり、また粘り強い機械的性質を有する。この固化体のナトリウムの浸出に関する拡散係数は10
~10
cm
/dayである。ポリエチレン固化体は、水中において体積膨張、分離および崩壊現象を生じない。また、減容効果が大きく、セメント固化する場合に比べて、固化体の発生量は1/5になる。
森山 昇; 土尻 滋; 本田 忠博*
Nucl.Chem.Waste Manage., 3, p.131 - 137, 1982/00
粉状イオン交換樹脂(Powdex)に対するポリエチレン固化法の適応性を検討した。廃棄物は40~50wt%混入できるので減容効果が大きく、廃棄物発生量はセメント固化に比べて1/3~1/4になる。廃棄物を50wt%含む固化体は、密度が1.05g/cm、圧縮強度が230kg/cm
であり、強度は1.4
10
radまでの線量を吸収しても低下しない。放射線分解ガス量の70~90%を占める水素の発生量は、(2.0~2.4)
10
cm
/g・Mradである。固化体からの
Coの浸出性は、拡散係数で10
~10
cm
/dayであり小さい。また固化体の耐水性は、廃棄物混入率ばかりでなく、混入されているカチオン樹脂とアニオン樹脂の比率にも依存する。
関 晋; 伊藤 彰彦; 天野 恕
Nucl.Chem.Waste Manage., 1(2), p.129 - 138, 1980/00
海洋処分に備えた放射性廃棄物の安全評価に関して、深海中のパッケージの健全性は、検討すべき最も重要な項目の一つである。上記の観点から実大(200l)の放射性廃棄物固化体の高水圧浸出試験装置を用いて、深海5,000mの高水圧、低温条件の下で健全性模擬試験を行った。主な結果は次のとおりである。 1)高水圧が露出面をもつ固化体に急激に加えられた場合、固化体に数多くのクラックが発生する。 2)クラックは固化体への急激な高圧水の浸入によって起るものと結論した。 3)固化体の露出面に耐水性の塗料を塗布すれば、クラックの発生を防止することができる。 4)容器は、クラックを防止するため重要な役割を果たしていることが分った。 海洋で深さ5,000mまで、セメント固化体の健全性実証試験結果から、コンテインメントの効果は、保持できた。