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J.Vacik*; J.Cervena*; V.Hnatowicz*; S.Posta*; D.Fink*; 楢本 洋; 小林 慶規*; 平田 浩一*; P.Strauss*
Radiat. Eff. Defects Solids, 147, p.177 - 186, 1999/00
高エネルギー重イオン入射による高密度電子励起の結果形成されるトラック構造の化学エッチング過程について、-粒子透過法によって詳細に解析した結果の報告である。試料としては、ポリエチレン・テレフタレート(PETP)を用い、11.4MeV/nPb
イオンを極めて少量照射後(10
/cm
)、LiOH溶液中で、イオンの通過した飛跡(イオントラック)をエッチングした。エッチング時間の関数として、透過
粒子のエネルギー・スペクトルを計測し、モンテカルロ・シミュレーションの結果と対比して、トラックのサイズ、試料表面からの傾斜角等のパラメータを評価した。
廣木 章博*; 吉田 勝; 長岡 範安*; 浅野 雅春; N.Reber*; R.Spohr*; 久保田 仁*; 片貝 良一*
Radiat. Eff. Defects Solids, 147, p.165 - 175, 1999/00
N-イソプロピルアクリルアミド(NIPAAm)のポリマーゲルは、32C付近に下限臨界共溶温度(LCST)を持つため、この温度の前後で可逆的な膨潤収縮挙動を示すことが知られている。孔径が2.5
mで、かつ形状が円柱状の貫通孔からなるイオン穿孔膜に、上述のNIPAAmゲルを放射線グラフトした。グラフトしたNIPPAmゲル層は温度変化に追従した、伸びたり縮んだりするため、孔のサイズ制御が可能となる。この機能性多孔膜の性能をp-ニトロフェノール(PNP)の透過から調べた。その結果、PNPの透過は、30
Cで著しく抑制され、7.12
10
cm/minの値を示した。これに対し、29
Cと31
Cでの透過は、30
Cに比べて約100倍近く加速された(29
Cが3.84
10
cm/min,31
Cが2.46
10
cm/min)。30
Cにおける透過の抑制は、29
C付近に存在する
温度の存在により説明することができる。
温度ではNIPPAmと水との親水性相互作用が見掛け上、消失する。この作用によって、30
Cで透過が抑制されたものと考えられる。
田次 邑吉
Radiat. Eff. Defects Solids, 129, p.69 - 75, 1994/00
先ず、金属中に高エネルギーのイオン(3keV)が投入された場合の、原子はじき出しカスケードの計算機シミュレーションの結果が示され、非等方な運動量が緩和されて行く過程を解析する。更に、カスケード過程で、はじき出される電子が持つ、古典的な運動量が、欠陥の生成、あるいは、焼なましに寄与する可能性につき議論し、分子動力学的シミュレーションにどのように、その効果を組み込むかを、運動量輸送のためのボルツマン方程式を利用する方法を提案する。
岩瀬 彰宏; 岩田 忠夫; 仁平 猛*; 佐々木 茂美
Radiat. Eff. Defects Solids, 124(1), p.117 - 126, 1992/00
極低温で高エネルギー重イオン照射したFCC金属において現れる特異な実験結果(ステージIの消失、照射アニーリング断面積の異常に大きな値)について述べ、これらの現象が電子的阻止能や電子格子相互作用の大きさと大きく関連していることから、イオンによって励起された電子のエネルギーが格子に伝達されて照射アニーリングを増大させた結果であると結論した。