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比嘉 良太*; 藤原 比呂*; 戸田 裕之*; 小林 正和*; 海老原 健一; 竹内 晃久*
軽金属, 73(11), p.530 - 536, 2023/11
Al-Zn-Mg合金において、その強度向上には水素脆化の抑制が必要である。本研究では、X線CTから得られた3次元多結晶微細構造データに基づくモデルによる結晶塑性有限要素法及び水素拡散解析を用いて、実際の破断領域における応力、ひずみ及び水素濃度の分布を調べた。さらに、引張試験のX線CTによるその場観察とシミュレーションを組み合わせて、応力、ひずみ、水素濃度の分布と実際のき裂発生挙動を比較した。その結果、結晶塑性に起因する粒界に垂直な応力負荷が主に粒界き裂発生を支配することが明らかになった。また、結晶塑性に起因する内部水素の蓄積は、き裂発生にほとんど影響しないことがわかった。
柴田 俊夫*; 春名 匠*; 藤本 慎司*; Zhang, S.*
JAERI-Tech 2000-061, 38 Pages, 2000/09
原子炉高温高圧水環境におけるステンレス鋼の水化学因子による応力腐食割れ抑制の一般的法則の確立を目的として、高温高圧水環境対応型CCDカメラ付き低ひずみ速度応力腐食割れ試験装置を開発し、この装置を用いて鋭敏化304ステンレス鋼の応力腐食割れに及ぼす温度及びSO,BOの影響を検討した。その結果、SOを含む水溶液中では、100から250まで温度を上昇させるとき裂発生時間が減少するが、150においてき裂発生頻度が最大値を示すことを見いだした。一方、BOを含む水溶液中では、100から250にいずれの温度においてもゲージ部にき裂が発生せず、BOはき裂の発生を抑制することが明らかになった。この応力腐食割れ発生に及ぼすアニオンの影響は、硬い柔らかい酸塩基則から得られるアニオンの硬さで整理できることが示唆される。
菊地 賢司; 横堀 寿光*; 二川 正敏; 武藤 康; 横堀 武夫*
Eng.Fract.Mech., 28(3), p.345 - 360, 1987/03
Ni基耐熱合金の両側切欠き材を用いて、1073kの高温真空中におけるクリープ・疲労き裂の力学挙動を調べた。試験は応力上昇時間と一定応力保持時間を系統的に変化させて行った。その結果、き裂発生挙動は負荷応力波形に関わらず時間依存型の特性を示し、かつ応力上昇時間はクリープ損傷に対し休止効果としての意味を持つこと、及びき裂成長速度は切欠き開口変位速度と対応していることなどを明らかにした。
近藤 啓悦; 青木 聡; 藤村 由希; 加治 芳行
no journal, ,
BWR炉内構造材料である低炭素オーステナイト系ステンレス鋼の応力腐食割れ(SCC)発生感受性に及ぼす長時間熱時効の影響について研究を行った。実験の結果、20%冷間加工したSUS316L鋼に対して、288Cで14000時間以上の熱時効処理を行ったところ、非常に高い粒界型SCC発生感受性を示すことが明らかとなった。原因追及のため長時間熱時効前後の材料微細組織観察を実施した結果、熱時効処理によって材料内部に導入された転位が再配列し、転位セル構造を形成することが明らかとなった。長時間熱時効材では、転位セル構造への変化により応力負荷時の塑性変形の均一性が喪失し、結晶粒界近傍の応力・ひずみの局所化を誘引したことが、SCC発生感受性上昇の原因の一つであると推測された。