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成田 弘一; 矢板 毅; 鈴木 伸一; 高井 木の実; 館盛 勝一; 本橋 治彦*
Journal of Synchrotron Radiation, 8(Part2), p.672 - 673, 2001/03
3価ランタノイド(Ln(III))に対する分離・精製試薬として利用されているオキシ二酢酸(ODA)及びイミノ二酢酸(IDA)を用い、Ln(III)との溶液内錯体の局所構造解析をEXAFSにより行った。詳細なEXAFSスペクトルの解析を行うことで、錯体中のLn(III)の配位数、ドナー原子とLn(III)間の結合距離等のパラメーターを求めた。Ln(III)の配位数は、ODA,IDA錯体とも、軽ランタノイドから重ランタノイドにかけて9から8へと減少した。Ln(III)-ドナー原子(カルボキシル酸素,エーテル酸素,窒素)間距離もLn(III)のイオン半径の減少とともに短くなった。ODAとIDA錯体とで比較すると、Ln(III)-カルボキシル酸素原子間距離は両錯体とも同様であったが、IDA錯体におけるLn(III)-N原子間距離はODA錯体におけるLn(III)-エーテル酸素原子距離よりも長い値を示した。
中村 文也*; 新井 剛*; 瀬古 典明*; 荒井 陽一; 渡部 創; 野村 和則
no journal, ,
原子力施設で発生する放射性廃液の処理技術を確立するSTRAD(Systematic Treatments of RAdioactive liquid wastes for Decommissioning)プロジェクトの一環として、核燃料物質を装荷した状態で保管した使用済み溶媒の処理技術開発を実施した。抽出剤であるリン酸トリブチル(TBP)は放射線等によりリン酸ジブチル(DBP)等に分解し、DBPとU, Puは低硝酸濃度でも安定な錯形成する。そのため、長期間核燃料物質を装荷した溶媒に対しては、希硝酸による逆抽出が困難となる。本件では、イミノニ酢酸(IDA)樹脂による廃溶媒からの放射性核種吸着除去による処理法の適用性を検討した。イミノニ酢酸ジエチル及びブロモ酢酸エチルを原料としたSIDARが、溶媒中においても良好な性能を示し、廃溶媒処理に適用可能である吸着材を合成することができた。