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中村 仁一
核燃料, (29), P. 15, 1998/00
本セミナーは、高燃焼度燃料の燃料挙動に重要な影響を与える燃料の熱特性(熱伝導度、熱拡散率、熱容量、ギャップコンダクタンス等)の燃焼度伸長にともなう劣化について討議し、これらの結果をいかにモデルに反映していくかを討議する会議であり、1998年3月3日-6日にフランスのカダラッシュで開催された。会議は次の6つのセッションと3つのパネル討議からなり計25件の報告があった。オープニングセッション、セッション1:熱伝導度データ、セッション2:熱伝導モデリング、パネル1:熱伝導度・解決済みの問題と未解決の問題、セッション3:燃料/被覆管ギャップモデル、パネル2:ギャップの変化と熱伝達、セッション4:実験データベース、セッション5:燃料解析コード開発の動向、パネル3:今後の研究と実験手法について。本報では、会議の概要を紹介している。
荒井 康夫; 鈴木 康文; 岩井 孝; 前多 厚; 笹山 龍雄; 塩沢 憲一; 大道 敏彦
Journal of Nuclear Science and Technology, 30(8), p.824 - 830, 1993/08
被引用回数:7 パーセンタイル:60.35(Nuclear Science & Technology)高速炉用新型燃料であるウラン・プルトニウム混合窒化物(UPu)N燃料ピンを製作した。今回製作した4本のHeボンド形燃料ピンは、完成検査後、2本ずつ2体のキャプセルに組み込まれ、現在JMTRで照射中である。燃料ペレットは、N-H混合気流中における酸化物の炭素熱還元法により調製した。燃料組成は化学量論的組成の一窒化物であり、酸素および炭素の残留量は2,000ppm以下と高純度である。燃料ピンは、He雰囲気のグローブボックス中でのTIG溶接により製作した。照射中のギャップコンダクタンスに関する情報を得る目的で、1本の燃料ピン中にはペレット中心温度測定用の熱電対を挿入した。被覆管および端栓の材質はオーステナイトステンレス鋼を標準材として用いたが、1本の燃料ピンには、ボイドスエリング特性に優れたフェライト鋼を採用した。そのほか、燃料-被覆管の初期ギャップ巾などを照射パラメータとした。
菊池 輝男; 岩本 多實; 井川 勝市; 石本 清
JAERI-M 84-236, 51 Pages, 1985/01
高温ガス炉用燃料コンパクトの熱伝導率及びコンパクトースリーブ間のギャップコンダクタンスを、700~1500Kの範囲において、中心加熱法により測定した。熱伝導率は、燃料コンパクトの破覆粒子充填率をO、22、30及び35%と変えて測定し、ギャップコンダクタンスは、ギャップ内の充填ガス及びギャップ間隔を変えて調べた。熱伝導率は温度の上昇及び粒子充填率の増加とともに減少し、ギャップコンダクタンスは温度とともに増加し、ギャップ間隔の拡大とともに減少した。さらに、ギャップコンダクタンスは、充填ガスの熱伝導率に支配されることがわかった。
斎藤 伸三; 塩沢 周策; 川崎 了; 那須 昭一; 藤城 俊夫; 塩沢 憲一
JAERI-M 6021, 86 Pages, 1975/02
原子炉安全性研究炉NSRRでは炉心燃料としてわが国では使用実績の少ないU-ZrHを用い、一方、パルス運転時の被覆材の焼損を防ぐために燃料と被覆材間に大きな間隙を設けてある。本試験は運転開始に先立ち燃料の健全性を確認するために機械的衝撃、熱衝撃、熱サイクル等の試験を行ったものである。その結果、以下のことが明らかとなった。(1)機械的衝撃あるいは熱衝撃、熱サイクル等により燃料にびびを生じても、粉末はほとんど発生せず、燃料と被覆材間の間隙を埋めギャップコンダクタンスが著しく増しパルス運転時に被覆材が焼損することは考え難い。(2)又、燃料の落下を考えても燃料ミートが損傷する場合は被覆材に必ず変形が見られ外観検査により選別し、X線撮影等により詳細に検査することが可能である。(3)NSRRの全運転期間を通じて燃料中のH/Zr比が1.5以下となることは想定されず、したがって相変態により内部応力が発生することはないものと思われる。
加藤 正人; 上羽 智之; 渡部 雅; 廣岡 瞬; 小無 健司*; 黒崎 健*
no journal, ,
核燃料の開発では、照射中の燃料径方向温度分布を解析し、燃料の照射挙動を評価する必要がある。温度分布の解析は、燃料及び被覆管の熱伝導率と、燃料・被覆管ギャップコンダクタンス(GAPCON)を知る必要がある。本研究では、機械学習GAPCON(ML-GAPCON)モデルを作成することによって、燃料温度解析の精度向上を目標とした。