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田中 忠夫; 坂本 義昭; 村岡 進
JAERI-Conf 99-004, p.662 - 673, 1999/03
フミン酸を0~130mg/dm
共存させた条件下において、
Np,
Pu及び
Amの海岸砂及びクロボク土へのバッチ法による吸着実験を行い、これら核種の分配係数に及ぼすフミン酸の影響について調べるとともに、フミン酸共存下における
Np,
Pu及び
Amの分配係数を評価するための吸着平衡モデルを提案した。フミン酸を吸着しない砂に対する3種類の分配係数は、液相中でのフミン酸錯体形成のみを考慮した吸着平衡モデルで説明できた。一方、フミン酸を良く吸着するクロボク土に対する3核種の分配係数は、液相中でのフミン酸錯体形成のほか、フミン酸及びフミン酸錯体の吸着による分配係数への影響を考慮した吸着平衡モデルを適用することにより評価できることを示した。
田中 忠夫; 長尾 誠也; 坂本 義昭; 大貫 敏彦; S.Ni*; 妹尾 宗明*
Journal of Nuclear Science and Technology, 34(8), p.829 - 834, 1997/08
被引用回数:15 パーセンタイル:73.31(Nuclear Science & Technology)クロボク土と
Co、
Sr及び
Amの相互作用に及ぼすフミン酸の影響について、フミン酸の分子サイズに着目して調べた。
Coの分配係数(K
)はフミン酸の共存によってほとんど影響を受けなかったが、
SrのK
は共存するフミン酸の濃度が高くなるに従って大きくなった。一方、
AmのK
は、クロボク土に対するフミン酸のK
と同様に、共存するフミン酸の濃度が高くなるに従って小さくなった。水溶液中で、
Amは分画分子量30,000~100,000のサイズのフミン酸と安定な結合体を選択的に形成したが、
Co及び
Srは100,000以下のサイズのフミン酸と
Amに比べて弱く結合することが分かった。これらの結果から、
Coや
SrのK
は陽イオンとフミン酸結合体の両化学種の収着によって主に支配されるが、
AmのK
はクロボク土に対するフミン酸の収着及び間隙による機械的な捕獲によって制御されることが示された。
田中 忠夫; 長尾 誠也; 坂本 義昭; 大貫 敏彦; S.Ni*; 妹尾 宗明
放射性廃棄物研究, 3(1), p.41 - 47, 1996/08
0~130mg/lのフミン酸(HA)を共存させた条件下で、HAを良く収着するクロボク土への
Co、
Sr及び
Amのバッチ法収着実験を行った。また、これら核種と5000~30000、30000~100000及び
100000MWの分子量に分画したHAフラクションとの反応性を調べるとともに、これら分画HAの官能基をFTIR及びNMRスペクトルから特定した。
Co及び
Amの収着平衡定数KはHAのそれより大きく、共存HA濃度が増すに従って小さくなった。一方、
SrのKはHAより小さく、共存HA濃度に伴って大きくなった。これら核種は芳香族系のCOOH、OHを主な官能基とする30000~100000MWのHAと優先的に反応し、この分画フラクション中の核種濃度は、収着実験によって選択的に著しく減少した。これは、クロボク土への放射性核種の収着が30000~100000MWのHAによって制御されている可能性を示唆している。
Co、
Srおよび
Amの分配係数の評価田中 忠夫
Radioisotopes, 45(5), p.293 - 302, 1996/05
土壌に対する放射性核種の分配係数に及ぼす共存フミン酸濃度の影響を定量的に記述するため、フミン酸との錯形成が小さな
Srと大きな
Amとについて、フミン酸共存下における吸着モデルを提案した。フミン酸を吸着しない砂についての
Sr及び
Amの分配係数は、液相中でのフミン酸錯体形成のみを考慮した吸着平衡式で評価できた。一方、フミン酸を吸着するクロボク土についての分配係数は、フミン酸錯体の吸着による分配係数の増加の他、フミン酸の吸着によって生じる土壌表面の負電荷密度の増大や吸着サイトの減少などに伴う分配係数の増減効果を考慮した吸着平衡式で記述できることを示した。