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松田 雅昌; 藤田 全基*; 山田 和芳*
Physica C, 408-410, p.810 - 811, 2004/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Applied)高温超伝導体の母物質LaCuOは反強磁性体であるが、ホールを少量ドープした物質では、ホール相分離により反強磁性相(高ホール濃度領域)とスピングラス相(低ホール濃度領域)が低温で共存することが観測されている。今回、われわれは酸素中熱処理によりホールドープしたLaCuO単結晶を用いて中性子散乱実験を行った。その結果、約0.5%のホール濃度ではスピングラス相が観測されないことがわかった。この事実は、ホール相分離がある有限のホール濃度以下では起こらないことを示している。
安井 幸夫*; 金田 昌基*; 伊藤 雅昌*; 原科 浩*; 佐藤 正俊*; 奥村 肇*; 加倉井 和久; 門脇 広明*
Journal of the Physical Society of Japan, 71(2), p.599 - 606, 2002/02
被引用回数:80 パーセンタイル:89.95(Physics, Multidisciplinary)強い磁気的フラストレーションを示すパイロクロア系物質,TbTiO,の静的及び動的磁気的性質をT=0.4Kまでの低温下で単結晶中性子散乱により研究した。30K以下の温度で磁気的散乱強度の波数依存性が顕著になり磁気的相関を示すことが明らかになった。その相関のエネルギー依存性から弾性,準弾性及び非弾性の成分が存在することが明らかになった。この静的相関を記述できるクラスターとして二つの四面体に属する7つのモーメントの配列を提案した。また1.5K以下で観測されるグラス的状態の原因についても議論した。
外舘 良衛*; 樋本 悦子*; 菊田 恵子*; 田中 翠*; 鈴木 淳市
Physical Review B, 57(1), p.485 - 491, 1998/01
被引用回数:23 パーセンタイル:72.77(Materials Science, Multidisciplinary)希釈三角格子反強磁性体LuFeMgOのスピン相関を調べた。LuFeMgOのスピン相関はフラストレートした反強磁性相互作用のランダムな分布によりスピングラス的なスピンの凍結が生ずる。モンテカルロ計算と中性子散乱の実験により短距離スピン相関の特徴が明らかとなった。短距離スピン相関自身は凍結温度で変化しないが、準静的なスピン相関が長距離に渡り発達する。低温では短距離スピン相関の高次構造の存在が示唆される。
酒井 健二; 奥 隆之; 原田 正英; 甲斐 哲也; 廣井 孝介; 林田 洋寿*; 吉良 弘*; 清水 裕彦*; 広田 克也*; 奥平 琢也*; et al.
no journal, ,
中性子基礎物理学において、弱い相互作用の増幅効果が期待できる中性子共鳴ピークでの時間反転非保存項(TRNC)の検証は重要な研究テーマである。パリティ非保存項(PNC)の増大が測定され、スピン交換光ポンピング(SEOP)法による高偏極が期待できるXeは、TRNC項検証の有力な標的候補であるものの、TRNC項と干渉すると予想される中性子-原子核スピン(s・I)相関項に関する測定データはほとんど報告されていない。我々は物質・生命科学実験施設の狭いビームラインに設置可能な小型SEOPシステムによる偏極Xe標的を開発した。さらに核破砕中性子源で得られる高強度の熱外中性子ビームを利用したs・I相関項の測定を検討し、その第一段階としてXeの9.6eV共鳴ピークでの中性子偏極能力の測定を行い、初期結果ではあるが有意な値を得た。