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野田 文章*; 金正 倫計
JAERI-Research 99-019, 64 Pages, 1999/03
中性子科学研究計画用陽子蓄積リングには、出力パワーで5MWが要求されている。2台のリングで5MWを達成するとしても、平均周回ビーム電流値は50Aにも達する。このような大電流ビームを安定に蓄積するには、バンチングファクターを大きくしてピーク電流値を下げる必要がある。また運動量拡がりが過度に増大しないように制御することもビーム損失を低減するうえで重要となる。さらに本計画では速いビーム取り出しをするため、ビーム出射の段階までバンチ構造を保つ必要性がある。そこで本研究では上記の要求を満たす高周波系の概念検討を行うとともに、縦方向のビームシミュレーションコードを作成してビームダイナミクスの面からの検証も進めてきた。本報告書ではこれらの検討結果について報告する。