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服部 高典; 佐野 亜沙美; 町田 真一*; 大内 啓一*; 吉良 弘*; 阿部 淳*; 舟越 賢一*
High Pressure Research, 40(3), p.325 - 338, 2020/09
被引用回数:4 パーセンタイル:32.19(Physics, Multidisciplinary)パリエジンバラプレスを用いた中性子回折実験における圧力伝達媒体の実際的な影響を調べるために、種々の圧力媒体(Pb, AgCl,常温および高温の4:1メタノールエタノール混合液(ME), N, Ar)を用いてMgOの回折パターンを約20GPaまで測定した。MgO 220回折線の線幅から見積もった試料室内の静水圧性は、Pb, AgCl, Ar,室温ME混合液, N
, 高温MEの順に良くなる。これは、これまでのダイヤモンドアンビルセルを用いた結果と異なり、高圧下で固化した後も常温MEはArより高い性能を示す(パリエジンバラプレスで用いられたアンビルの窪みの効果と思われる)。これらの結果とより高い性能が期待されるNeが強い寄生散乱をだしてしまうこととを考えると、約20GPaまでの中性子実験においては、ME混合液(できれば高温が良い)が最良の圧力媒体であり、アルコールと反応する試料には液体Arで代替するのが良いことが明らかとなった。
服部 高典; 鈴木 浩二*; 三代 達也*; 伊藤 崇芳*; 町田 真一*
no journal, ,
高圧力下での中性子回折実験用に0.5mmの見込み幅(GS)のラジアルコリメータを開発し、1.5mm及び3.0mmのGSのラジアルコリメータとともにその性能と有効性を調べた。その結果、公称GSが3.0, 1.5, 0.75mmのラジアルコリメータは、それぞれ実質GSが2.78, 1.07, 0.51mmであり、3つのラジアルコリメータの透過率は同等であることがわかった。カップ径1.5mmのダブルトロイダルアンビルを装備したPEプレスと中性子用DACを用いた試験では、アンビルからの散乱強度はGSが小さくなるにつれて著しく減少し、試料対アンビルのブラッグピーク強度比()は、GS0.5mmのラジアルコリメータを用いた場合、PEプレスとDACでそれぞれ2.0と0.5に達した。これらの結果は、0.5mmのGSラジアルコリメータが設計通りに製作され、特に30GPa以上の高圧条件下での中性子回折実験に有用であることを示している。このラジアルコリメータは、これまでに製造された中性子散乱実験用コリメータの中で最小のGSを有する。