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小田島 晟*; 石橋 輝雄*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
Polym.J., 15(5), p.331 - 335, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:14.31(Polymer Science)放射線固相重合ポリテトラオキサンの009と0018の非対称回折(曲線)の解析を行なった。80C以上の温度で重合したポリマーには、2種の結晶形が存在する。一方は、100
の長さのラメラ晶で小さな歪因子をもつものであり、他方は、約250
の長さの繊維状結晶で大きな歪因子をもつものである。80
C以下の温度で重合したポリマーには、1種の結晶、繊維状結晶、が存在することを明らかにした。
中瀬 吉昭; 早川 直宏; 栗山 将; 小田島 晟*
Japanese Journal of Applied Physics, 16(9), p.1703 - 1704, 1977/09
被引用回数:2放射線固相重合ポリテトラオキサンの微細構造は重合温度で大きく影響される。テトラオキサン分子の運動性をNMRで測定し、特に照射したモノマーでは70C以上で狭巾成分が出現する。これは重合活性末端の激しい動きのためと考えられ、それに伴って微細構造の変化、すなわち、ラメラ晶の生成が起こることを明らかにした。
中瀬 吉昭
JAERI-M 7055, 34 Pages, 1977/04
ホルムアルデヒドの環状四量体であるテトラオキサン結晶の放射線固相重合により得られる結晶性ポリテトラオキサンの微細構造の解明を、エネルギー変化の観点から熱測定法で行った。また常にX線研究、および電子顕微鏡的解析結果と対比して検討を進めた。ポリテトラオキサンの微細構造を、ポリマーの融解挙動と重合条件(雰囲気、重合時間(収率)、分子量分布など)との関係、融解挙動の熱処理による変化などから推定した。重合温度が90C以下ではフィブリル状主結晶とそれと方位を異にした副結晶が生成し、80
C以上では主結晶と、そのC軸に平行に配位したラメラ状結晶が生成する。また、80
C~90
Cで重合した場合、上記三者の共存したポリマー結晶が生成する。これらはX線散乱挙動の検討、および電顕観察から確認された。本報告は、これら熱測定における研究方法、および研究成果の概要を示したものである。
加藤 俊夫*; 中瀬 吉昭; 依田 修; 栗山 将; 小田島 晟*
Polym.J., 8(4), p.331 - 339, 1976/04
被引用回数:5放射線固相重合ポリテトラオキサンの小角X線回折写真の子午線方向に2つの独立した散乱がある。一方はスポット状であり100Aの長周期に、他方は約500Aの長周期に対応する。 ポリテトラオキサンの100A長周期の熱処理効果、熱処理物の融解挙動を研究し、溶融結晶化ポリオキシメチレン(ラメラ晶)の熱処理効果と比較検討した。その結果、上記100A長周期を示す構造はラメラ晶型であることを明らかにした。 したがって、放射線固相重合ポリテトラオキサンには伸び切り分子鎖よりなる結晶のフィブリル束の間にラメラ型結晶が存在することが明らかになった。
三友 宏志*; 中里 恵一*; 栗山 将
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 19, p.169 - 172, 1976/00
ナイロン66を膨潤状態(グリセリン中)で熱処理するとラメラ晶の厚化現象が階段状で生ずることが見出された。X線回折による長周期変化、DSCによる融点の変化を熱処理温度を関数にとって調べた。
新井 英彦; 和田 武*; 栗山 将
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 13(11), p.2241 - 2245, 1975/11
放射線によるアクリロニトリル(AN)の塊状(沈殿系)重合(重合温度:35~100C)により生成したポリアクロニトリル(PAN)の形態を電子顕微鏡により観察した。従来の溶液結晶化PANとは著しく異なったPANが観察できた。重合温度50
C以下では数1000
の大きさの複雑な形をした複合状結晶体を生成し、これは無数の数100
の大きさの微晶ラメラ晶からなることも明らかにされた。重合温度70
C以上では、ラメラ晶の顕著な成長が認められ、複合上結晶集合体の大きさも数
に達した。このように、50~70
Cを境にして認められたPANの形態変化は、低温での重合では成長ラジカルの埋め込みが起こり、70
C以上では消失するという、ANの塊状重合機構の速度論的特徴に良く対応して説明することができる。