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柴田 俊夫*; 春名 匠*; 藤本 慎司*; Zhang, S.*
JAERI-Tech 2000-061, 38 Pages, 2000/09
原子炉高温高圧水環境におけるステンレス鋼の水化学因子による応力腐食割れ抑制の一般的法則の確立を目的として、高温高圧水環境対応型CCDカメラ付き低ひずみ速度応力腐食割れ試験装置を開発し、この装置を用いて鋭敏化304ステンレス鋼の応力腐食割れに及ぼす温度及びSO,BOの影響を検討した。その結果、SOを含む水溶液中では、100から250まで温度を上昇させるとき裂発生時間が減少するが、150においてき裂発生頻度が最大値を示すことを見いだした。一方、BOを含む水溶液中では、100から250にいずれの温度においてもゲージ部にき裂が発生せず、BOはき裂の発生を抑制することが明らかになった。この応力腐食割れ発生に及ぼすアニオンの影響は、硬い柔らかい酸塩基則から得られるアニオンの硬さで整理できることが示唆される。