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佐藤 薫; 佐藤 大樹; 高橋 史明; 古田 琢哉
no journal, ,
放射線防護を目的とした線量評価の基礎となる臓器線量の標準データは、標準欧米人の体格を持つICRPファントム(男性: RCP-AM、女性: RCP-AF)を用いることが規定されている。一方、成人日本人の体格は欧米人よりも全般的に小柄であり、かつ変動幅を持つ。そのため、国内の放射線防護基準の策定や計画立案に対して、RCP-AMやRCP-AFを用いて導出された臓器線量を適用する場合、日本人の体格とその変動幅の考慮が重要となる。これまでにわれわれは、光子外部照射に対して、成人日本人の体格やその変動を考慮した線量評価を行った。本研究では、光子と同様に透過性の高い中性子の外部照射について、体格変動が臓器線量に及ぼす影響を解析した。この解析には、成人日本人ファントム(JM-103及びJF-103)の身長を一定にした条件の下、胴体の周囲長について、平均値から標準偏差のステップで変化させることにより作成した3種類の体格の男女ファントムを利用した。解析の結果、3MeV中性子の回転照射条件について、多くの日本人が含まれると想定される胴体の周囲長を持つ体格を模擬したファントムによる結腸線量の計算結果は、RCP-AM及びRCP-AFによる値と20%の範囲で一致すること等を明らかにした。