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北谷 文人; 植田 憲一*
PNC TJ8627 92-001, 257 Pages, 1992/03
自由電子レーザー(FEL)用高品質光学素子の調査および検査法に関する研究は、以下のような点に中心をおいて実施された。結果を簡単に列挙する。1)周波数安定化レーザーを開発し、超高反射率、超低損失光学素子の特性を測定した。FMサイドバンド法を応用し、ファブリ・ペロー共振器の共振特性から、反射率、透過率、吸収、散乱損失を見積もることができた。2)米国の研究者と共同研究することで、99.99%の反射率をもつミラーを作成し、実際に共振器フィネスが25,000であることを確認した。透過スペクトルは30kHzと測定され、これまでわが国で作成されたファブリ・ペロー共振器としてもっとも狭帯域であった。3)光音響法の改良に続いて、光伝導電流によるレーザーの吸収、損傷機構の解明を進め、アバランシェ電子増倍過程の時間発展過程を世界ではじめて観測した。4)FEL用電子加速器の応用として、イオンエキシマ、アルカリ2原子分子3重項エキシマを研究推進し、真空紫外エキシマ発光、可視光誘導放出過程を観測した。5)第2回FEL研究会を電通大で開催し、国内の研究状況を把握した。6)わが国のコーティングメーカーと協力し、99.985%の反射率をもつミラーを製作し、その特性を解析した。7)FEL用光学素子を含む高性能光字薄膜の開発のために、電通大レーザー極限技術研究センターを事務局とした「高性能光学薄膜研究サークル」を発足させた。現在までに70名を越す大学、研究所、民間の光学研究者が登録され、活動を開始した。
楢本 洋; 小沢 国夫; 岡田 東一*; 吹田 徳雄*
Phys.Status Solidi A, 22(2), p.445 - 453, 1974/02
被引用回数:1KBr結晶の77°K線照射によって誘起する硬化現象を光学吸収との同時測定により両者の線量依存性を調べ、又これらの結晶について77°Kから400°Kまで等時焼鈍を行い、それに伴う流動応力の回復を、光吸収の変化、熱発光を測定して色中心の崩壊と対応づけた。得られた結果は、?二段階よりなる硬化現象が格子間原子型欠陥に起因するV一吸収帯の複合性と関連している。?第一段階(210r)での硬化現象は二価不純物ないしNa不純物によって安定化された格子間原子型中心に起因する。?第二段階(210r)の硬化現象は不純物によらないで安定化したdi-H型色中心による。?欠陥一個当たりの硬化量は第一段階で5.0G第二段階で6.2Gである事。?流動応力の回復は3つのstage,I)150~215°KII)215~250°KIII)250~350°K,よりなる事を明らかにした。
楢本 洋; 小沢 国夫; 岡田 東一*; 吹田 徳雄*
Phys.Lett.,A, 43(2), p.95 - 96, 1973/02
KBr結晶のLNT線照射によって誘起する硬化現象を光学吸収と対応させ、両者の線量依存性をしらべた。得られた結果は、?二段階によりなる硬化現象が格子間原子型欠陥に起因するV吸収帯の複合的生成と深く関連している事、?第1段階(~210r以下)の照射量では二価不純物と関連するD中心の生成に伴う硬化現象である事、?第2段階(~210r以上)の照射量では280nmに吸収ピークをもつ不純物依存しないV型色中心の生成と対応した硬化現象である事、等である。
菊地 昭*; 小沢 国夫
Phys.Status Solidi A, 18(2), p.567 - 578, 1973/02
被引用回数:61.5~1.7MeVの陽子又は重陽子を用いNaF結晶のLNT照射が光学的測定によりRT照射と比較して行われ、LNT照射試料で新しい吸収帯を低温よりの熱処理過程で460、570、632,及び870nmに見出した。焼鈍過程のグロス曲線の解析より、比等吸収帯はF(p,)O又はF(d,)Oの核反応に基づき結晶内にイオン注入されたO原子の集合過程で生成する置換型「O分子イオン」が関興したF型中心である事を明らかにした。またLHeTでの光学吸収の測定よりF複合中心と関興するゼロフォノン線の同定が行われN帯領域の熱変換による分離・同定を行った。