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岡田 紀夫
高分子, 28(6), p.412 - 415, 1979/00
放射線重合反応に及ぼす水および線量率の影響を、スチレンの研究結果を例に解説した。スチレンはラジカル機構およびイオン機構で重合しうるモノマーである。従来、低線量率下ではスチレンを極度に乾燥しないと、重合は支配的にラジカル重合でおこり、高線量率下では、含水スチレンでもイオン重合がおこると考えられていた。広範囲に線量率、含水率を変えて行った実験の結果、開始ラジカルと開始イオンは共に線量率、含水率に無関係に一定数生成することラジカル重合が低線量率下で主役を演じるか、高線量率下でもラジカル重合がおこり、分子量が線量率と共に減少するので重量基準では減少すること、一方イオン重合物は、鎖長が線量率に無関係であるため、高線量率では後者が、優勢になることを説明した。イオン重合では水が停止反応に関与するので、重合速度、分子量はスチレン含水率の増加と共に減少することを述べた。