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永目 諭一郎
化学と工業, 56(1), P. 32, 2003/01
最近の超重元素合成やその核的・化学的性質に関する研究の話題を紹介する。特にドイツ重イオン研究所で合成された110,111,112番元素の評価や、ロシア,ドブナでの112,114,116番元素合成に関して解説する。またヨーロッパの核化学研究グループが108番元素ハッシウムの化学挙動を初めて調べたことなどを紹介する。
岩瀬 正則*
JNC TJ8400 2000-063, 78 Pages, 2000/03
本研究は、焼却灰を介した溶融金属の酸化反応を制御し、かつそれをスラグ除染に積極的に利用する手段を確立すること最終目的としており、本年は焼却灰の主成分である複数のアルカリ硫酸塩を含む混合溶融塩の物理化学的性質、中でも融体中の酸化物イオンの物理化学的挙動を、溶融塩中のCu2+/Cu+酸化還元平衡によって調査した。2元系、3元系アルカリ金属硫酸塩中のCu2+/Cu+平衡におよぼす諸因子の影響のうち、本年度は特にガス分圧(酸素分圧、SO2分圧)について重点的に調査した。硫酸塩融体中におけるCu2+/Cu+比の酸素分圧、SO2分圧依存の関数形を提示し、その妥当性を熱力学的に検証した。さらに本年度は、高温腐食現象の機構解明の端緒として、複数のアルカリ硫酸塩を含む混合溶融塩中へCr2O3溶解実験を行った。結果から、一定温度および雰囲気において平均イオン半径、換言すれば酸素イオン活量が同じ融体は、同様の酸化物溶解挙動を示すという重要な知見が得られた。
塚田 和明
化学と工業, 51(4), P. 615, 1998/00
現在、超アクチノイド元素は112番元素まで確認され、104番及び105番元素では化学的性質が調べられてきた。最近、ヨーロッパの核化学研究グループを中心とした国際的協力研究で、106番元素(シーボーギウム)の化学的挙動が初めて調べられた。その結果、シーボーギウムが周期表の6族の性質を示すことが明らかになった。ここでは、そのような106番元素の化学的性質に関する研究について紹介する。
永目 諭一郎
化学と教育, 44(11), p.712 - 713, 1996/00
重元素合成に関する研究成果、とりわけ最近ドイツで確認された112番元素合成に関する解説を行う。また原子番号104を越える超アクチノイド元素の化学的性質に関する研究の現況を紹介する。
J.-S.Yang*; 久米 民和
食品照射, 30(1-2), p.2 - 5, 1995/00
照射によるタンパク質の免疫化学的性質の変化について、鶏卵アレルギーの主要な原因物質と考えられているオボムコイドを用いて検討した。オボムコイドは熱に比較的安定な、トリプシン阻害活性を有する分子量28000の糖タンパク質であり、照射に伴う変化についてオボアルブミンと比較しながら検討した。SDS-ポリアクリルアミド電気泳動の結果、両タンパク質ともO中では分子切断による低分子化がおこり、N
中では重合することが認められた。オボムコイドのトリプシン阻害活性及び抗原性の変化は、O
中よりもN
中での照射で著しかった。一方オボアルブミンの抗原性の減少はO
中で著しく、両者で酸素効果が逆になることが明らかとなった。
中村 雅英; 伊藤 勝; 去来川 汎人
PNC TN1420 96-014, 302 Pages, 1994/03
本資料は、TRU廃棄物の浅地中以外の地下埋設処分のための研究開発計画の検討に資するために、TRU廃棄物処分に特有の各研究開発分野の研究開発の現状をまとめたものである。対象とした研究開発分野は以下のものである。A.固化体中の核種含有量B.核種の化学的挙動、吸着挙動C.よう素の核種挙動D.有機物及びその劣化生成物が核種移行挙動に与える影響E.廃棄体から発生するガスの核種移行挙動に与える影響F.コロイドの生成とコロイドの核種移行挙動への影響G.微生物活動の核種移行挙動への影響H.大空洞長期安定性
*
PNC TJ1409 93-010, 95 Pages, 1993/05
原子力施設から大気中に放出された放射性核種は、大気中に拡散し、地表に降下する。地表面に降下した放射性核種は表層土壌に沈着し、その後、再浮遊、地中浸透、植物への取り込み等の挙動を示す。本研究では、放射性核種の挙動について、土壌学、および水文学的観点を考慮にいれた物理的・化学的挙動の解明と評価モデルおよびパラメータの現状を調査し、環境放出核種の地表から生物圏および地中への影響のリスク評価に資する。本年度は次の3項目に着いて調査研究を行った。(1)表層土壌における放射性核種の挙動に係わる基礎調査降下・沈着した放射性核種の表層土壌中への沈着及び土壌中への浸透、植物への取り込み、空気中への再浮遊、表層土壌から浅地中への移行に係わる挙動を調査した。(2)浅地中における放射性核種の浸透挙動に係わる基礎調査放射性核種の浅地中における浸透挙動について、岩石その他の地層構成鉱物への吸着特性、コロイドの形成、移行等に係わる挙動を調査した。(3)モデルの現状モデルの現状について、収集した文献をもと、土壌内での浸透、植物への移行、表層土壌から再浮遊による植物への沈着経路を中心とした、コンパートメントによる線量評価モデルと地中内での固・液相間の収着と移流・分散による挙動に関する物理モデルに分けて調査・整理した。
松本 史朗*
PNC TJ1609 92-003, 54 Pages, 1992/03
核燃料サイクル施設から放出される放射性廃棄物の環境影響評価は、これまでソースターム、放射性物質の環境での移行等を考慮したモデルにより評価されているが、移行に大きな影響を与えると考えられる物理・化学形態に関する考慮はなされていない。そこで、より現実的な評価を行う観点から、施設から放出される放射性廃棄物の物理・化学形態及び環境中での物理・化学形態変化について調査し、環境影響評価に与える影響について研究を行った。
臼田 重和
第4版実験化学講座,14; 核・放射線, p.124 - 140, 1992/00
重イオン加速器や原子炉を用いて核反応により合成される短寿命核種のオンライン迅速化学分離法とその最新の装置について、分離例を交えながら解説した。まず、反応生成物を照射チェンバーから化学分離装置まで迅速かつ連続に輸送する手段として最も有効なガスジェット法について述べた。次に、SISAKシステムで代表される連続溶媒抽出法、化学的性質が類似した元素の分離に使われる高速液体クロマトグラフィ、揮発性の化学種の分離に用いられる気相化学分離法(サーモクロマトグラフィ、ガスクロマトグラフィ)について、世界の主なオンライン化学分離システムを例に記述した。化学分離法は、目的の反応生成物の化学的性質を解明することができるばかりでなく、物理的分離法に比べ選択性に優れる・回収率が大きい・定量的である・種々の測定手段に対応できる等の利点を有する。
松本 史朗*
PNC TJ1609 91-002, 48 Pages, 1991/03
再処理施設から放出される放射性廃棄物の環境影響評価は、これまでソースターム、放射性物質の環境中での移行等を考慮したモデルによる評価がなされてきた。今後、より現実的な評価を行う観点から、施設から放射性廃棄物の物理・化学形態、また、環境中でのこれら物理・化学形態の変化が、その環境影響評価に与える影響について調査することが必要と考えられる。使用済燃料の再処理において発生する放射性気体には、3H、14C、85Kr、129I、131Iなどの気体状放射性物質が含まれるが、被爆線量当量は129Iが最も大きく、ヨウ素の施設内および環境中での挙動が極めて重要と言える。ヨウ素は軽水炉燃料中ではペレット中にヨウ化物(主にCsI)として均一に分散されていると考えられている。燃料の溶解工程では酸化ウランの硝酸による溶解の際に生成される亜硝酸によって酸化され、I2としてオフガス中に大部分が放出されるが、一部は溶解液中に残存する。残存ヨウ素は共除染工程以後の工程にとり込まれ、有機ヨウ素の形態で槽類オフガス中へ移行すると考えられている。また、高レベル廃液には242Cm、244Cmが含まれていることから、これらの核種は自発核分裂によって131Iを発生する。従って、ヨウ素の除去のみならず、放出時のヨウ素の物理・化学形態を知る上でもヨウ素の再処理プロセス内の挙動を的確につかまえておくことが必要である。本調査研究では再処理施設の工程内を主対象としたヨウ素の挙動について、最近の文献を中心に調査し、その概要をまとめた。また、最近開発された疎水性ヨウ素吸着剤の特徴およびその利用についての考え方をまとめ、ヨウ素の再処理工程内および環境中での物理・化学形態を検討することにする。
*
PNC TN7420 89-009, 47 Pages, 1988/11
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上野 馨; 星 三千男
Isotope News, (381), p.2 - 7, 1986/00
ネプツニウムから109番元素までの諸元素につき、研究の現状および将来展望を示した。とくにダウンストリーム関連超ウラン元素と超重元素の研究に力点を置いた。
大道 敏彦; 竹下 英文; 那須 昭一; 笹山 竜雄; 前多 厚; 三宅 正宣*; 佐野 忠雄*
Journal of Nuclear Materials, 82(2), p.214 - 219, 1979/00
被引用回数:8酸化リチウム焼結ペレットとFe-Ni-Cr合金の両立性実験において同定された主要腐食生成物LiCrOの蒸発分子種および蒸気圧を質量分析計により1673-1873Kの温度範囲にわたって測定し以下の結果を得た。1.主な蒸発分子種はLi(g)およびCr(g)で、その他CrO(g),CrO
(g)およびLiCrO
(g)が測定された。2.蒸発過程は次の反応を含むことを見い出した、LiCrO
(s)=1/2Cr
O
(s)+1/2Li(g)+1/4O
(g)およびLiCrO
(s)=LiCrO
(g)。3.第2法則および第3法則に基づく処理により298KにおけるLiCrO
の標準生成熱としてそれぞれ-935および-967kJ/molの値を得た。
藤野 威男
日本原子力学会誌, 20(4), p.241 - 254, 1978/04
被引用回数:6ウラン酸塩の研究は最近活発で、ここ数年間の報文の数も多数にのぼる。ウラン酸塩に関する基礎知識はUO燃料と核分裂生成物との反応を知るうえにも役立つから、ここでウラン酸塩について発表された報文をまとめて、その結晶構造、製法、物理、化学的性質の主なものを表として参考に供し、さらに化合物に共通した一般的特徴を述べることを試みた。ウラン酸塩としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩に対象をしぼり、水和物およびCa
SrUO
のような四元素塩は省いた。
竹下 英文; 大道 敏彦; 那須 昭一; 渡辺 斉; 笹山 龍雄; 前多 厚
Journal of Nuclear Materials, 78(2), p.281 - 288, 1978/00
被引用回数:18酸化リチウム(LiO)ペレットとFe-Ni-Cr合金との両立性実験において同定された腐食生成物のひとつLi
FeO
の蒸気圧および蒸発分子種を質量分析計により1200-1500Kの温度範囲にわたって測定した。融点以上におけるLi
FeO
の蒸発過程は、Li
FeO
(l)
LiFeO
(S)+4Li(g)+O
(g)で進行することを見出した。また熱力学第3法則によりLi
FeO
の298Kにおける標準エンタルピーを計算し、1950kJ/molの値を得た。一方、昇華過程は均一蒸発(Congruent)過程で進行することが示唆されたが詳細な同定はできなかった。
上野 馨
化学, 33(12), p.1007 - 1010, 1978/00
103番元素より原子番号が大きいいわゆる「超アクチニド元素」についての総説で、104、105および106番元素については、合成・確認、化学的・核的性質の測定結果を示した。
福田 幸朔; 岩本 多實
JAERI-M 6311, 126 Pages, 1975/11
HTGR用被覆燃料粒子の被覆層にSiCがもちいられる。文献ならびに著者らの実験データをもとに、SiCの製造、物性、強度、化学的性質、拡散および照射挙動について総合的にまとめた。また著者らの実験に用いたSiC被覆層改良について検討を加えた。