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Sukhovitskii, E. S.*; 千葉 敏; 岩本 修; Y.V.Porodzinskii*
Nuclear Physics A, 640(2), p.147 - 162, 1998/00
被引用回数:20 パーセンタイル:70.74(Physics, Nuclear)Soft-rotator模型を陽子・原子核反応に適用できるように拡張し、それを用いてCの集団準位構造、電磁遷移確率と核子(中性子及び陽子)の反応断面積の研究を統一的に行った。拡張された模型は、これらの物理量に対する観測値を良い精度で再現できることをがわかった。ただし、入射エネルギー40MeV以上における、第一励起準位への陽子非弾性散乱の後方角度の異常な振る舞いを説明することはできなかった。次に、中性子と陽子に対して得られた光学ポテンシャルの実数部における差から、原子核平均場中における核力の荷電対称性の破れに関する考察を行った。結果は(-0.6
4.4)%であり、明確な結論を出すことはできなかったが従来の手法に比べてより信頼でき、かつ厳しい制限を与えることができた。荷電対称性の破れをさらに高い精度で検証し、かつ上述した陽子散乱の後方角における異常性の原因を調べるためには、現時点で不足している高精度の中性子散乱断面積データが必要だと思われ、今後そのような測定が行われることを期待する。