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米田 安宏; 野口 祐二*
Japanese Journal of Applied Physics, 59(SP), p.SPPA01_1 - SPPA01_7, 2020/11
被引用回数:23 パーセンタイル:73.77(Physics, Applied)放射光全散乱を利用してBiNa
TiO
(BNT)のナノスケール構造解析を行った。BNTは脱分極温度が低いという問題があるものの、非鉛で優れた圧電特性を持つ物質として期待されている。脱分極はリラクサー同様の散漫的な振る舞いであるため、局所構造解析が必要である。局所構造解析によって化学量論的不均一性と構造不均一性の両方を明らかにした。特に局所構造領域においてはTiのランダムネスが構造の平均化を強く促進していることがわかった。
米田 安宏; 尾原 幸治*; 永田 肇*
Japanese Journal of Applied Physics, 57(11S), p.11UB07_1 - 11UB07_6, 2018/11
被引用回数:27 パーセンタイル:71.56(Physics, Applied)非鉛圧電体材料の母相として期待されているニオブ酸カリウムの局所構造解析をX線二体相関分布関数法を用いて行った。広い温度領域で局所構造解析フィッティングを行った結果、ユニットセル以下の短距離構造は菱面体晶構造だけが、唯一実験的に得られたデータを再現できるモデルであることがわかった。この菱面体歪みは4つの相をまたいで維持されていることがわかった。
米田 安宏; 國定 諒一*; 上野 慎太郎*; 藤井 一郎*; 和田 智志*
no journal, ,
KNbOナノ結晶の高エネルギーX線回折実験を行った。シェラーの式は粒径サイズを推定する際に用いられることがあるが、実用するには種々の制約がある。今回、実験に用いたKNbO
ナノ結晶はソルボサーマル法で合成しており、外形がキューブ状である。微小結晶であるため結晶構造は立方晶構造でシェラーの式が適用できる理想的な試料と言える。室温におけるKNbO
のX線回折プロファイルからシェラーの式を用いて算出した粒径サイズを算出した。ソルボサーマル法で合成した試料は反応時間と共に結晶成長が進むため、結晶成長の速度論を検討した。シェラーの式から算出した粒子サイズとリートベルト解析によって得られた結晶構造、また2体相関分布関数から実空間で直接的に求めた相関長とも比較した結果、成長初期は欠陥を含むため結晶成長は抑制されることがわかった。
米田 安宏; 高田 愛梨*; 長井 遥*; 菊池 丈幸*; 小舟 正文*
no journal, ,
鉛フリー圧電体として(Na,K)NbOが注目されている。(Na,K)NbO
はLiNbO
と固溶体を作製することで高い圧電特性を示すことが報告されている。(Na,K,Li)NbO
の結晶構造は正方晶と斜方晶の相境界にあるため、これまでに種々の二相共存構造が報告されている。我々は(Na,K,Li)NbO
の結晶構造を再検討するため放射光高エネルギーX線回折を行った。その結果、(Na,K,Li)NbO
は室温で既に単斜晶構造であることがわかった。さらに室温以下の200KでBragg反射の強度変化を伴う相転移を観察することができた。室温近傍に存在する相転移を変調することによって高い圧電特性を示すものと考えられる。
米田 安宏; 野口 祐二*
no journal, ,
チタン酸ビスマスナトリウム(BiNa
TiO
, BNT)は比較的大きな圧電特性を示すことから非鉛圧電体材料としての多くの研究が行われてきた。揮発性の高いビスマスやナトリウムを含む物質であることから焼成時に生成されるこれらの欠損によって化学両論的に正しいBNTを得ることが困難であった。近年の合成法の改良によって化学両論的な組成のBNTが得られるようになったため、改めて高品位のBNTを用いて構造解析を行った。局所構造解析の結果、高温領域ではビスマスが平均構造位置からシフトすることによって構造相転移を引き起こしていることがわかった。(論文アクセプト済)散漫成分はBragg反射に比べると微弱な散乱強度であるが、解析レベルのデータが得られているか評価する手法を考案したため、これについても報告する予定である。