Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
佐々木 祐二; 松宮 正彦*; 土田 裕介*
Analytical Sciences, 36(11), p.1303 - 1309, 2020/11
被引用回数:9 パーセンタイル:29.22(Chemistry, Analytical)バッチ式多段抽出による希土類元素相互分離を行った。用いた抽出剤はTODGAで、希土類元素に高い抽出性と分離性を示している。多段抽出法は相互分離に有効な方法であるが、基礎データがすくない。計算結果と実測値の一致性を確かめたのち、バッチ式多段抽出法によるDy/Nd分離試験を行った。計算で求めた最良の分離条件を使って、10倍濃度の高いNdからDyを97%回収し、Ndは検出限界以下にすることができた。
駒 義和; 渡部 雅之; 野村 和則; 小山 智造; 岡本 文敏; 田中 康正
PNC TN8410 96-258, 46 Pages, 1996/09
CMPO-TBP混合溶媒を用いた三価アクチニド(An(3))/ランタニド(Ln)分離技術の開発の一環として、PUREX法に関する試験で発生した実廃液を用いた向流多段抽出試験を行った。抽出・洗浄・硝酸逆抽出、An(3)逆抽出及びLn逆抽出の4つの工程から成る基本フローシートに基づき実施した。本試験では、硝酸逆抽出工程へのHAN溶液の適用性、An(3)逆抽出工程での低濃度塩析剤溶液の使用によるAn(3)回収率の向上、低酸度の供給液を用いた際のFPの挙動を主に調べた。以下の事実が明らかとなった。比較的低い硝酸濃度(1.3M)の供給液を用いたが、Am、Cm及び希土類は99.8%以上抽出された。硝酸逆抽出液として0.4MHAN(pH2.0)を適用し、装荷溶媒からの硝酸のみを除去できることを確認した。また、硝酸逆抽出工程に洗浄部を設けることにより、非抽出金属の水相への損失を0. 1%未満とすることができた。An(3)製品には、AmとCmの他に一部のSm及びEu、ほとんどのYが同伴した。逆抽出液の溶媒に対する流量比(O/A比)を大きく設定したため、一部のAmがLn廃液に移行した。Ruは回収されなかった。洗浄溶媒中に硝酸が含まれていたが、明確な蓄積は認められなかった。Ln逆抽出工程では、溶媒中の三価金属が支障なく回収された。Ruは残留するため、アルカリ洗浄等の操作がさらに必要である。今後の課題としては、An(3)逆抽出工程の最適化、硝酸銀を含む廃液の処理・再利用が挙げられる。
佐々木 祐二; 森田 圭介; 松宮 正彦*
no journal, ,
NdとDy分離は使用済みNdマグネットからDyの回収を目的とし、リサイクル業界では重要視されている。希土類元素はいずれも類似の化学的性質を持ち、高い相互分離比が期待できない。したがって、多段抽出法を採用し、分離効率を上げる必要がある。我々はDGA化合物を用いてバッチ式の多段抽出実験を行い、NdとDy分離を試みたので、その結果を紹介する。
佐々木 祐二; 松宮 正彦*; 中瀬 正彦*
no journal, ,
放射化学研究グループで開発したジグリコールアミド(DGA)化合物の開発経緯と抽出性能評価を行った結果を示す。それに加えて、ランタノイド, アクチノイド相互分離についてDGAを使った成果の一例としてNd/Dy分離等の多段抽出試験結果を述べる。
佐々木 祐二; 松宮 正彦*
no journal, ,
当研究室では、バッチ式多段抽出による希土類元素相互分離を行っている。産業界でよく利用されるNd磁石中に保磁率維持の点でDyを添加するが、使用後にその2元素の分離回収が求められている。ここでは溶媒抽出法による相互分離を検討した。多段抽出の計算結果と実測値の一致性を確かめたのち、Dy/Nd分離試験を行った。
松谷 貴史*; 佐々木 祐二; 勝田 正一*
no journal, ,
ランタノイド(Ln)の化学的性質が酷似しているため、Ln間の相互分離は困難である。したがって、相互分離技術の開発は重要な課題である。本研究では抽出剤にtetradecyl-diglycolamide(TDDGA)を用いたバッチ式の多段抽出法の利用を試みた。ここで用いる多段抽出法はクロマトグラフィー分離用の評価が可能であり、それらを用いて、Ln相互間の抽出・分離性について基礎検討を行った。
野水 大輝; 佐々木 祐二; 金子 政志; 松宮 正彦*; 勝田 正一*
no journal, ,
放射化学研究グループでは、溶媒抽出による希土類元素の相互分離を行っている。ここでは溶媒抽出法が2相からなることに着目し、重希土をよく抽出するDGAと軽希土に選択性を持つDOODAの2種の配位子を組み合わせて両相に添加し、Ln間で高い相互分離比を得ることを試みた。すなわち、TODGA(有機相)とDOODA(C2)(水相), DOODA(C8)(有機相)とTEDGA(水相)の抽出系を使って、Ln間の分配比を比較した。その結果を元に多段抽出を行い、軽希土あるいは重希土間の相互分離を行う。
佐々木 祐二; 松宮 正彦*
no journal, ,
DGA(ジグリコールアミド)化合物は硝酸溶液から希土類元素を抽出し、その分配比は高い。さらに軽希土類元素と重希土類元素との相互分離比が比較的高く、相互分離テーマに都合の良い化合物である。一方、相互分離比が十分に高くないので、バッチ式の多段抽出を行いNdとDyの回収率を求めた。実験と計算結果の比較を行い、計算の有効性を確かめた。
佐々木 祐二; 金子 政志; 伴 康俊; 松宮 正彦*; 中瀬 正彦*; 竹下 健二*
no journal, ,
放射化学研究グループでは、バッチ式多段抽出によるAn, Ln相互分離を行っている。DGA-DTPAやDGA-DTBA系でAn/Ln分離比10程度を得た。水相,有機相10段ずつの多段抽出を行い、97%程度のAmを水相中、随伴する全Ln平均3%程度に抑えることに成功した。
佐々木 祐二
no journal, ,
発表者が行ってきた(1)新抽出剤、マスキング剤の開発及び利用、(2)バッチ式多段抽出法の開発、及び(3)カチオン性抽出剤と金属アニオンによる新しい抽出法開発をもとにして、アクチノイド元素や測定可能な様々な金属イオンを取り上げ、溶媒抽出による回収や相互分離についての研究をまとめたものを発表する。