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川北 至信; 菊地 龍弥*; 坂口 佳史*; 花島 隆泰*; 高橋 竜太*; 若井 大介*; 中島 健次
no journal, ,
アンチモン(Sb),ビスマス(Bi)は、単純立方格子がパイエルス歪により変形したA7結晶構造を有しており、3配位の短い結合と3配位の長い結合に特徴づけられる。その液体状態の複雑な局所構造もパイエルス歪に起因すると言われており、層状構造が存在するのではないかと言われている。そこで液体BiとSbについて、J-PARCの物質・生命科学実験施設に設置されたAMATERAS分光器を用いて、中性子準弾性散乱(QENS)実験を行い、層内と層間の相関に対する緩和時間の違いから複雑構造の知見を得ることにした。BiとSbのQENS実験では構造可干渉な動的構造因子が直接取り出せるので、そこから動的相関関数いわゆるvan Hove関数を計算した。液体Sbの650Cの動的相関関数において、t=0.01psではおよそ静的二体分関数を表しており、約3
の位置に見られる第一ピークの長距離側に複雑な構造が4.6
程度まで続く。時間発展を見ると、特徴的ないくつかのピークの緩和時間に差があること分かった。本発表では、液体Sbの結果を中心に、液体Biと比較しながら、報告を行う。
川北 至信; 菊地 龍弥*; 坂口 佳史*; 花島 隆泰*; 高橋 竜太*; 若井 大介*; 中島 健次
no journal, ,
アンチモン(Sb),ビスマス(Bi)は、単純立方格子がパイエルス歪により変形したA7結晶構造を有しており、3配位の短い結合と3配位の長い結合に特徴づけられる。その液体状態の複雑な局所構造もパイエルス歪に起因すると言われており、層状構造の存在の可否が議論されてきた。我々は、これまで液体Biについて、コヒーレント中性子準弾性散乱(QENS)から時空相関関数を求め、層内と層間の相関に対する緩和時間の違いから層状構造の存在を提唱してきた。今回は、液体Sbについて、J-PARC MLFのAMATERAS分光器によって得たQENSスペクトルから時空相関関数を求め、液体Biの結果と比較した。液体Sbの時空相関関数から、パイエルス歪による短結合と長結合に相当する3.0オングストロームと4.5オングストロームの相関が、0.3ピコ秒程度でいずれも消失することが分かった。この結果は層状構造が長い時間生き残る液体Biと対照的である。