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永井 晴康; 山澤 弘実
JAERI-Research 94-040, 40 Pages, 1994/11
3次元大気力学モデルPHYSICを改良し、下北半島周辺の局地スケール海岸複雑地形を対象としたモデルで風速場再現計算を行い、現地での気象観測データとの比較を行った。総観規模変動を外部条件としてモデルに導入するために、初期分布及び境界条件を改良した。その結果、モデルの再現性が向上し、24時間以上安定して風速場を再現できるようになった。また、1992年夏季に下北半島周辺で観測された海陸風状の風速分布の再現計算では、計算結果は観測された風速分布及び時間変化と良く一致していた。
山澤 弘実
JAERI-M 92-102, 53 Pages, 1992/07
SPEEDIの高精度化研究の中で開発された高精度拡散評価モデルPHYSICについて、モデル内容、コードの構成、計算パラメータ及びコードの使用方法について述べた。PHYSICは既に開発済みの3次元局地スケール気象モデルに新たに作成した拡散モデルを結合したもので、複雑地形上での気象場及び乱流場の計算と同時に点状放出源からの放出物の拡散を評価するモデルである。濃度計算では粒子法を用いた拡散計算モデルを採用している。本モデルで対象とする空間スケールは10~1000km、時間スケールは1時間~1日程度である。