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下桶 敬則
機械設計, 33(8), p.117 - 122, 1989/08
人工知能研究者が、紙の上で考え、計算機上で実現しようと躍気になっている人工知能的な機械というものが、すでにそれとは気付かれないで、現実のプラントで成長しているのかも知れない。本論文は、先ず二つの事実について報告し、これから上の推論を導いている。事実の1つは、束京大学で実施されている研究で、人工知能手法によって原子力発電所運転員の思考行為をシミュレートする計算機上のモデル、いわゆる「運転員モデル」である。このモデルはまだ実現していない。もう一つは、最新鋭の原子力発電所(中央制御室)の現状の分析である。両者を対比させ、「運転員モデル」で語られている基本のしくみが、異なった媒体の上に、即ち、現実のプラントを構成する機械複合系の中に、すでに実現していると結論している。
下桶 敬則
機械設計, 33(7), p.79 - 85, 1989/07
最近、人工知能研究、ロボット工学、原子力工学、システム工学、信頼性研究などの諸分野で、人間と機械の役割分担について、盛んな討論を聴くことができる。原子力工学においては、安全に係る人的因子の研究がクローズアップされる中で、その基礎論となるのが、プラントの中での人間と機械との役割分担の問題である。この種の討論で、人間の特性と機械の特性をそれぞれ考え、それによって両者の望ましい関係をさぐると言った一般論が多い。しかし人間と機械の役割り分担の問題は、それぞれの背景と目標毎に考えねばならない。本論文はこの基本にたち、ロボット工学の場合と、原子力発電所の場合の実際について、現状がどうなっているかを調査した。その結果、原子力発電所の現状は、今日の他の装置産業や省力化完全自動船に見られる一般状況と似ていることを認めている。
下桶 敬則
機械設計, 33(3), p.104 - 106, 1989/03
複雑巨大技術システムの安全設計のうち、機械系の一部に必須なものとして人間系が組み込まれているときの考え方と、その実例の考察を列車自動運転の例について述べている。
下桶 敬則
Proc. of OECD/CED Specialist Meetings on Trend of Pattern Analysis, 10 Pages, 1989/00
原子力発電所を典型例とする複雑巨大技術システムは、二種類の回路綱、即ち、材機系と人間系のそれより構成されていると考え得る。この観点に樹ち、異なった巨大技術システムに関係するいくつかの機関から発行された運転・事故データを分析することによって、これらのシステム中に占める人間系回路の比率を求めることができる。原子力発電所、世界商用ジェット機システム、化学プロセス・プラント、旧国鉄全国鉄道システムの4つについて、この様な分析を行い、結果を相互に比較している。
下桶 敬則
機械設計, 32(12), p.83 - 89, 1988/09
複雑巨大技術システムの安全設計の考え方について連載中の論文の第7編である。ここでは複雑な事象をモデル化するときの問題について論じている。一般にモデルは対象とする事象を落ちなく記述することを目指すが、モデルに取り込まれない個別の事例がどうしても生ずる。モデル化を設計と読みかえ、対象を巨大技術プラントと考えた時、上記のことは、設計で見落しのある事例が生ずることを、如何にすれば少なくできるかと言う設問を導びく。
下桶 敬則
機械設計, 31(8), p.87 - 95, 1987/00
複雑巨大化して行く機械系に対して、人間は、これまで以上に訓練を重ね、更に高度な能力を有する専門家群を要請し続けていかなければならないのであろうか。ここでは、機械と人間が共存するためには如何なる原理が必要となるのかについて考察する。
下桶 敬則
機械設計, 31(13), p.81 - 90, 1987/00
同名題目による連載ものの第二回目である。ここでは、機械と人間が共存して行くために有効と思える原理のうち、局所的制御方式の採用とその利点、および、機能の直交化について論じて居る。