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大内 則幸
Evolution of Ionizing Radiation Research, p.41 - 62, 2015/09
コロニー形成法を用いた放射線生物学における定量的なアプローチと、線量-効果関係としての様々な細胞生存曲線について説明する。放射線照射に対する細胞の生存率曲線は、最も基本的な実験データとして利用されているにも関わらず、これまでは経験的な多項式でフィットするだけに留まり、生物メカニズムに基づいた導出例は存在しない。本論文では、たとえ生物種が異なっていたとしても、様々な条件下で生存率曲線が数学的にユニバーサリティを持つことに着目し、コロニー形成法による定量的なアプローチと、線量-効果関係としての様々な細胞生存曲線についての解析結果を示す。関数形がユニバーサリティを持つことは、生物種間を超えて、事象の数学的な普遍性が存在することを示している。また、染色体の構造変化が放射線損傷の修復確率に影響を与える事から、さらに細胞生存曲線の関数形にも影響を及ぼす可能性について述べる。
斎藤 公明
原安協だより, (205), 11 Pages, 2005/04
保健物理部では、平成元年度より、「低線量放射線の安全評価に関する研究」という名称で原子力安全研究協会(原安協)への研究委託を2期延べ10年間にわたり実施し、平成11年からは「分子生物学的基盤に基づく低線量放射線影響評価に関する研究」と名称を変更して、さらに5年間の研究委託を平成15年度まで実施した。本委託研究で得られた成果の抜粋が原安協だよりでシリーズ記事として紹介された。本シリーズを終えるにあたって、委託元である原研の立場からの総括を記述したものである。
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PNC TJ1150 94-004, 26 Pages, 1994/03
高レベル放射性廃棄物の地層処分の性能評価において微生物の影響を調べるため、各種微生物のアルカリ性(pH)及び還元性環境(Eh)に対する耐性を実験的に調査するとともに、微生物への核種の吸着の研究手法の調査をすることを目的とした。ガスを発生して核種の移行を促進する可能性があるメタン生成細菌(MPB)と、鉄やコンクリートの腐食を促進させるといわれる硫黄酸化細菌(SOB)について、ファーメンタ(発酵容器)を用いて35度C(MPB)、30度C(SOB)で培養した。活性を示すEh領域は、MPBはpH=8でEh=-210-230mV以下、SOBはpH=7.5でEh=+200
+240mV以上であった。 またSOBは、pH=8以上では増殖しなかった。また、異なるEhと高pHに対する硫酸塩還元細菌(SRB)、MPB、SOBの適応性を比較した。さらに、SRBとSOBの相互関係と放射性元素及び重金属の微生物への吸着挙動について調査、検討した。