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長谷川 邦夫; Li, Y.; Bezensek, B.*; Hoang, P. H.*; Rathbun, H. J.*
Journal of Pressure Vessel Technology, 138(1), p.011101_1 - 011101_8, 2016/02
被引用回数:1 パーセンタイル:8.06(Engineering, Mechanical)発電プラントの配管は、運転中に曲げと捻りのモーメントを受ける。この曲げと捻りの組合わさったモーメントにおいて、局部減肉を有する管の評価法の指針がない。米国機械学会のセクションXIのワーキンググループで、現在、捻りと曲げの組み合せモーメント下で、局部減肉を有する耐圧配管のための完全塑性崩壊の評価手法を開発中である。弾完全有限要素法を用い、捻りを伴う塑性崩壊曲げモーメントが、種々の局部減肉形状を有する直径114.3mmから609.6mmの管で得られた。この論文の目的は、合成ベクトルで表される捻りと曲げの等価モーメントを紹介し、かつ、等価モーメントが純曲げモーメントに等しくなるような減肉の長さ、角度および深さの適用範囲を確立することにある。
渡士 克己; 吉田 博治*; 古橋 一郎*
PNC TN9410 88-147, 215 Pages, 1988/09
本研究は、安全設計上想定する漏洩口面積を適正化する一手段であるクリープ疲労き裂進展挙動を測定する手法の高度化を非線形破壊力学に基づいて実施し、ホットレグ配管に適用することを目的とする。前年度開発したCANISコードにて、公称応力+-1.5Smの膜、曲げおよびこれらの組合せ応力を受ける種々の表面半楕円き裂を有する平板の疲労J積分およびクリープJ積分のデータを作成し、これを用いてエルボの最大応力発生場所のき裂進展計算を行った。結果:(1)板厚20.6mm、500におけるき裂進展データベースを作成した。(2)初期想定欠陥(長さ41.2mm、深さ4.12mm)の進展に伴う形状変化は疲労でもクリープ疲労でも殆ど同一である。(3)貫通繰返し数は疲労で6250(膜応力)30,520(曲げ応力)サイクル、クリープ疲労で3031534(同上)サイクルである。(4)開口面積は内圧(2atg)に対するものが1.5Sm相当の曲げモーメントに対するものより大きく、約0.5mm2である。(5)最大漏洩率は約23-/hrである。安定き裂進展のシミュレーション技術の高度化はほぼ終了した。今後曲率の影響調査及び実験による検証が必要である。
栗原 良一; 植田 脩三
日本機械学会論文集,A, 53(495), p.2090 - 2096, 1987/00
軽水炉配管を対象として、周方向表面き裂を有する配管に外荷重曲げモーメントが作用した場合に、き裂断面が破壊するときの曲げモーメント値を求める各種の予測式が提案されている。しかし、これらの予測式は短く深い表面き裂を有する配管に対しては非安全側の計算結果を与える。そこで、本論分では試験結果を基にして、表面き裂貫通時の漏洩曲げモーメントを求める半経験的な予測式を提案した。この予測式は最適なパラメータを選ぶことにより、短く深い表面き裂を有する配管でも安全側の計算結果を与える。本論分ではさらに、初期表面き裂深さの影響を考慮したき裂貫通直後のTearing Modulus,Tapplの算出法を提案している。Tapplの計算結果は試験結果と矛盾しないことが分かり、初期表面き裂長さが同じでも、き裂深さが異なれば、Tapplの値は大きく変わることが判明した。