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戸沢 誠一; 土尻 滋; 森山 昇
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(2), p.162 - 168, 1981/00
被引用回数:2 パーセンタイル:36.87(Nuclear Science & Technology)当所においては、原子力発電所から発生するフィルタスラッジや使用済イオン交換樹脂のポリエチレン固化方法を開発したが、このような比重の小さい放射性廃棄物をポリエチレンで固化したものは、固化体の比重がセメント固化体の海洋投棄の基準である1.2に達せず、外部の封入容器が破損した場合には内容物が海面に浮上する恐れがある。本報告書は、この難点の解決策の1つとして、ポリエチレン固化体に増重体として銅製錬工程から排出する水砕銅?を添加した場合のポリエチレン固化体の諸物性の検討を行ったものである。水砕銅を30W/o程度混合して固化体の比重を1.2以上にした場合、固化体の一軸圧縮強度は150kg/cm以上であり、イオン交換水中においても500日間安定した性状を示した。さらに、減溶比については、水砕銅?を添加することにより無添加のものよりもやや低下するものの、セメントやアスファルト固化体に比べ大きいことがわかった。