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川上 和市郎; 萩原 幸; 中島 隼人; 保崎 吉彦*; 元田 庸*; 町 末男
JAERI-M 5525, 32 Pages, 1974/01
放射線によるポリエチレン製造プロセスに関する技術的知見を得る目的で、CO-60、54000キュリーを用いて回分および流通方式で線によるエチレンの重合反応を、圧力200~400kg/cm、温度30~90C、流量300~3000ml/hr、線量率910~3.810rad/hrの種々の反応条件下で研究した。重合反応におよぼす撹拌の影響を検討した結果、30Cでは重合速度および生成ポリマーの重合度は撹拌速度を増すと一旦急激に低下し無撹拌時約半分になるが、さらに撹拌速度を増すと次第に回復することが見出された。これは主として生長反応が撹拌の影響を受けるためであることが、速度論的検討から明らかになった。またこのような撹拌効果は90Cでは見出されない。流通型反応器内でポリマーとエチレンガスとは同一挙動しておらず、双方の間にスリップが存在することが見出された。