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熊倉 稔; 神野 節子*; 西沢 一俊*
Canadian Journal of Microbiology, 35, p.968 - 971, 1989/00
被引用回数:9 パーセンタイル:36.37(Biochemistry & Molecular Biology)新しいセルラーゼ産生菌としてトリコデルマ系菌体を分離するとともに、その性質および固定化について研究した。本菌体は従来のトリコデルマ菌に比較して菌体増殖性が著しく大きいことまた胞子の形成能も良好であった。この菌体の固定化は繊維質材に種々のポリマーを表面層に形成させ、そのポリマーの上部への菌体接着性について調べた結果、ポリマーの分子構造によって菌体の接着および菌体からの酵素産生能が変わることがわかった。ポリマーの主鎖にオキシエチレン単位の数が少ない方が菌体固定化における菌体増殖性も著しく、酵素産生活性も高い結果となり、疎水性のポリマーが適していることがわかった。この菌体増殖量は菌体乾燥重量法によって測定し、酵素産生活性と比例した。