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大江 俊昭*; 山口 徹治
日本原子力学会誌, 40(1), p.47 - 49, 1998/01
地圏におけるアクチノイドと核分裂生成物の化学及び移行挙動に関する国際会議が、10月26日から31日までの6日間に渡って、海外から189名、国内から198名の参加を得て、仙台国際ホテルで開催された。会議は第1日目の開会宣言及び歓迎会につづき、第2日目からは朝8時半の招待講演からポスター発表終了(夜8時)まで、高密度な会議が続いた。最終日には動燃,原研,電中研,原環センター,大学の各期間の活動及び海外との協力状況を議論する特別セッションが持たれた。2日目のセッションにおいて錯体に関する専門的に詳細な発表が続いた後、モデラーと実験者との間で、性能評価上の影響があまりに大きくない事象を研究する意味について攻撃的な議論が交わされた。このような、なかなか答えの出ない問題について、実験者とモデラーが情報・意見を交換する場として本会議が重要な役割を担っていることを改めて認識した。
佐々木 隆之*; 上田 健揚*; 斉藤 拓巳*; 青柳 登; 小林 大志*; 高木 郁二*; 木村 貴海; 舘 幸男
no journal, ,
ナトリウム型モンモリロナイトに対するEu(III)の収着に対するpH, イオン強度, Eu濃度, 硝酸塩濃度の影響をバッチ試験によって取得した。分配係数(Kd)は、低イオン強度下では、pH4-7の範囲でイオン交換反応が支配的で、一方、高イオン強度下のpH依存性からは表面錯体形成が示唆された。Eu表面化学種を時間分解型レーザー誘起蛍光分光(TRLFS)とパラレル因子分析法(PARAFAC)により評価した。PARAFAC解析結果は、2つの表面化学種、外圏錯体(ファクターA)と内圏錯体(ファクターB)を示唆した。ファクターBは高pH, 高イオン強度条件で支配的であり、高Eu濃度条件下ではEuコロイドと関連づけられた。TRLFS-PARAFACの表面化学種の分析結果を活用しつつ、陽イオン交換モデルと1サイトの静電補正を考慮しない表面錯体モデルを組み合せたモデルによってKdデータが解釈された。