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熊倉 稔; 嘉悦 勲
Biomass, 3, p.199 - 208, 1983/00
被引用回数:35 パーセンタイル:94.29(Agronomy)バガスの酵素および酸加水分解反応における放射線前処理の効果を研究した。放射線前処理は乾燥した試料を電子線加速器を使用し照射した。放射線量は1Mradから100Mradまで変えて照射による試料の機械的強度の変化を一定粒度の粒子を粉砕によって得るのに要する時間および粉体収率の測定によって評価した。機械的強度は約10Mradから低下し50Mradにおいては著しく低下することがわかった。また照射のみによって水に可溶化成分も増大することが明らかになった。照射による酵素加水分解の効果については照射線量の増大により糖収率も増大し加水分解が促進されることがわかった。塩酸を用いた酸加水分解においては短時間に反応が進行し、180Cにおいては15分で反応が完了することまた、それ以後糖の分解が生じ糖収率の低下を生じた。加水分解においては酵素よりも酸を使用した場合の方が照射効果が大きいことが明らかになった。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Enzyme and Microbial Technology, 5, p.199 - 203, 1983/00
被引用回数:7 パーセンタイル:29.87(Biotechnology & Applied Microbiology)甘薯、馬鈴薯、キッサバなどのデンプン原料の前処理と固定化グルコアミラーゼによる酵素加水分解について研究した。前処理は生原料を乾燥し機械的粉砕による方法について種々の粉砕機を使用し比較検討した。粉砕方法は高速回転式ボールミルの場合が最も効果があり、短時間の粉砕により従来の加熱処理と同程度の効果があることが明らかになった。また粉砕方法においては原料の乾燥が著しく影響を与えることがわかった。キッサバの酵素加水分解についてはグルコアミラーゼとセルラーゼを使用し酵素反応することにより糖濃度が上昇することが明らかになった。固定化グルコアミラーゼは放射線重合反応を利用し調整し種々の方法で前処理を行った原料の酵素加水分解を行った。機械的粉砕方法で前処理した原料は固定化酵素の耐久性については甘薯を用い連続酵素加水分解を行い調べた。
熊倉 稔; 小島 拓治; 嘉悦 勲
Biomass, 2, p.299 - 308, 1982/00
被引用回数:23 パーセンタイル:90.31(Agronomy)セルロース廃資源として木粉、モミ殻、故紙などの放射線照射および機械的粉砕の併用による前処理の研究をした。これらの試料を放射線照射することによって機械的粉砕および酵素加水分解に対し、著しい加速効果のあることが明らかになり、粉砕においては照射線量を増大することにより微粒子化成分が増大すること、また、一定粒子径以下までに粉砕を要する時間が照射により低下することが明らかになった。木粉について照射による機械的粉砕後の粒度分布を測定した結果、照射線量の増大とともに微粒子成分(250xyi以下)の増加が認められた。機械的粉砕についてはボールシル、パルベライザーなどにより種々の廃資源について粉砕効果を調べ、ボールシル型とパルベライザー型とでは粉砕後の粒子の形状に差が認められた。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Biotechnol.Bioeng., 24, p.991 - 997, 1982/00
セルロース廃資源の一つである故紙について、放射線前処理の効果を研究した。故紙はリグニンを含まない●紙、やリグニンを含む故紙を使用し、いずれも照射線量の増加によってセルロース分子鎖の解析が生じ重合度の低下することが明らかになった。故紙の照射においてはリグニンを含む資料において、●化促進の効果が認められたがリグニンを含まない資料においては●化促進と効果のないことがわかった。リグニンを含まない試料においても、-グリコシダーゼを使用しての酵素反応の研究をした結果、セルゼオースなどのオリゴ糖が放射線前処理によって生成されることが明らかになった。照射による故紙の低分子量化効果について、種々な溶液に対する溶解性の観点からも調べた。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
高分子論文集, 39(11), p.687 - 691, 1982/00
被引用回数:1 パーセンタイル:12.16(Polymer Science)故紙の酵素加水分解における放射線前処理効果を研究した。照射線量の増大とともに照射故紙の加水分解において生成される還元糖収率は増大する傾向にある。この照射による加水分解反応の促進効果は他のセルロース廃資源の場合に比較して小さく100Mradの照射で約1.5倍であった。照射故紙の水抽出処理の影響を調べた結果、低分子量のオリゴ糖の減少が認められた。故紙の脱リグニン処理の影響については、脱リグニン処理により生成グルコース収率は減少し、照射効果はリグニンなどのセルロース以外の物質が関与していることが明らかになった。潜在全還元糖およびリグニンへの照射の影響について検討した結果、50Mrad以上ではこれらの物質は減少することが認められ、潜在全還元糖に比較してリグニンの方が分解されやすいことが推定された。故紙の二酸化炭素ガスの圧力下での照射効果を調べ、10Mradの照量でガス圧力を増加させることによりグルコース収率が増加することが明らかになった。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 30(3), p.139 - 141, 1979/00
木粉,稲ワラ,モミ殻、などのセルロース廃資源の酵素および酸加水分解反応における放射線による前処理効果を研究した。セルロース廃資源の放射線前処理は酵素加水分解反応の速度を促進させる効果があり、全還元糖およびグルコース生成収率は照射線量の増加とともに増大することが明らかになった。放射線前処理において塩素ガスを添加することによって著しい加水分解反応に対する加速効果が認められた。一方酸加水分解反応の場合には照射線量を増大させるごとによって還元糖およびグルコース収率は低下する傾向を示した。このグルコース収率の低下は酸による二次的な分解によるものと考えられる。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
Biotechnol.Bioeng., 20, p.1309 - 1315, 1978/00
木粉、稲ワラ、モミガラなどのセルロース廃資源の酵素加水分解の前処理として電子線照射による分解および還元糖生成について研究した。これらの試料は空気中、30Cで510Rの照射によって著しく水に対する可溶化分が増大した。還元糖およびグルコースは照射線量の増加にともない生成量が増加するが照射線量が510R以上では還元糖の減少となり分解が認められた。試料をあらかじめ機械的粉砕し照射したものは粉砕しない場合に比較し照射後の酵素加水分解による還元糖収率は大きい値を示した。照射線量が510Rでの照射のみによる還元糖生成収率は2~5%であるがこの照射物を酵素加水分解(40Cで26時間)反応を行わせることによって還元糖生成収率は約50%に増大することが明らかになった。