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森田 洋右; 八木 敏明; 池原 潤一郎*
電気学会誘電・絶縁材料研究会資料; DEI-99-12, p.23 - 26, 1999/02
原子炉用電線ケーブル絶縁材の放射線と熱劣化を光音響法で調べた。波長を選択すれば、光音響法で高分子材料の劣化を検出することができた。これを電線ケーブルの劣化診断に応用した。
森田 洋右; 八木 敏明; 池原 潤一郎*
電気学会誘電・絶縁材料研究会資料; DEI-99-13, p.27 - 30, 1999/02
原子炉用電線ケーブル絶縁材の放射線と熱劣化を発生ガス分析及び酸素消費量から解析した。この結果、100C以下の低い温度領域での劣化の活性化エネルギーを精度よく求めることができた。活性化エネルギーは14~20kcal/molであり、従来知られていたものより低い値を示した。
角田 恒巳; 笠間 聖*; 藤原 正彦*; 新郷 善興*
EIM-83-126, p.1 - 10, 1983/00
高温・高放射線の予想される高速炉一次配管の予熱ヒータ系用として適用をはかった600V級の電力ケーブルの試作開発を行った。試作に先だち、同炉における使用環境設計条件、絶縁材料の選定などの検討を行い、二次にわたる試作試験を実施した。主絶縁構成材として、ガラス繊維、マイカ等の無機絶縁材と一部にポリイミド等の有機材を併用し、またシース材として難燃化をはかったポリオレフィンを採用することにより、=10Rにおよぶ高線量下でも充分な機能・性能を維持するケーブルを完成した。
角田 恒巳; 若山 直昭; 荒 克之
EIM-81-34, P. 8, 1981/00
各種の原子力計測分野で取扱う信号レベルは非常に小さく、たとえは電流信号で=10~、パルス信号で=10C程度の微小なものであり、さらに信号源となるセンサーに端数百~数KVの励起電圧が印加される場合が多い。このような微小信号を伝送するにあたって、高電圧が印加され、高温、高放射線下で使用する伝送用ケーブルの評価を行なうには、従来行われてきた試験方法では、必ずしも十分ではなく、ケーブルの使用分野と目的に合致した評価方法が望まれている。そこで、微小なパルス放電によってケーブル絶縁層の評価を行う試験方法を提案し、本法による測定例として、高温ガス炉、高速炉等の新型路を対象に試作開発した新型の信号伝送用同軸ケーブルの結果を報告する。本法によれば、使用状態に極めて近い擬似パルスにより、しかも試料ケーブルを非破壊で試験できる特徴を持つ。
岡田 漱平; 中瀬 吉昭; 伊藤 政幸; 日馬 康雄; 吉田 健三; 町 末男
EIM-80-97, p.47 - 56, 1980/00
原子炉格納容器内で用いられる電線ケーブル絶縁材料に対するLOCA模擬試験期間短縮化の可能性を検討するため、上記の材料として用いられるエチレンプロピレンゴム、ハイパロン、ネオプレン、シリコーンゴムについて、PWR用及びBWR用のLOCAプロファイルの夫々に対し、試験期間の大半を占める後半の温度一定部分の温度を、130、120、102、85Cの4通りに変えて模擬環境に曝した。各々の試料の、未処理、事前劣化後、LOCA前半後、LOCA後の各段階に於て電気絶縁抵抗を測定した。その結果、LOCA後半温度と絶縁抵抗との相関は弱く、加速条件を決定するパラメータとしては適していないこと、概して電気抵抗はLOCA環境に鈍感で、ハイパロンなどに於ては、事前劣化で低下した抵抗が、LOCA環境に曝すことにより回復するなどの現象もみられ、機械的特性の低下にも拘らず、絶縁性能は維持されている場合が多いことなどが分った。
岡田 漱平; 伊藤 政幸; 中瀬 吉昭; 栗山 将
日本原子力学会誌, 21(10), p.54 - 60, 1979/00
A-8370と同じである。原子炉周辺で使用される電線ケーブルの寿命推定に関して、各種環境下、例えば熱,放射線あるいはそれらの複合下における絶縁材料(エチレンプロピレンゴム)の劣化試験法について研究した。反応論モデルを適用し、熱重量測定で得られた加熱曲線の動力学的解析法を改良し、従来のように反応速度定数に関するアレニウス則を仮定せずに、反応速度定数の温度依存性及び反応型を求めることを可能とした(TG-Matrix法)。応力緩和測定では、温度変化あるいは放射線の線量率変化に対して、緩和曲線の重ね合わせが成立し、母曲線と移動因子(反応論モデルでは加速係数)が得られることがわかった。上記TG-Matrix法及び移動因子の評価による電線ケーブル等の寿命推定法、あるいは短時間試験法についても検討した。
栗山 将; 早川 直宏; 中瀬 吉昭; 川和田 七郎*; 小椋 二郎*; 笠井 耕一*; 大西 隆雄*
IEEE Transactions on Electrical Insulation, 13(3), p.164 - 171, 1978/03
ケーブル絶縁材料としての代表的なゴム系及びプラスチック系材料の16種について、その耐放射線性を研究した。架橋ポリマーのうちで塩素を含有するものについては、その含有量の変化と複合環境(熱-放射線-高温蒸気)における寿命との関係、さらに添加物(抗酸化剤、加硫剤等)の効果についても明らかにした。架橋ポリエチレン絶縁体-ポリ塩化ビニル外皮ケーブルをIEEEstd383に従って試験をしたところ、仮想事故の冷却材喪失事故の環境に耐えないことが明らかとなり、一方、EPゴム絶縁-特殊クロロプレン外皮ケーブルでは充分耐えることがわかった。