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中島 豊; 大西 宣幸*; 神田 幸則*; 水本 元治; 河原崎 雄紀; 古田 悠; 浅見 明*
Journal of Nuclear Science and Technology, 20(3), p.183 - 190, 1983/00
被引用回数:6 パーセンタイル:60.91(Nuclear Science & Technology)原研120MeVリニアックの中性子飛行時間測定装置により1Laの2.5keV以下の中性子捕獲断面積を測定した。中性子束は、11.6cm0.635cmtのLi-ガラスシンチレーションカウンターで、捕獲線は3500lの液体シンチレーションカウンターで測定した。実験条件は次の通りである。リニアックパルス幅:30nsec、時間分析器チャンネル幅:最小25nsec(アコーディオンモードで使用)、飛行距離:51.93m、試料:LaO,0.0117atoms/barn。モンテカルロ法で多重散乱の補正を行なって面積法により2.5keV以下の共鳴準位の捕獲幅を求めた。この実験で新たに4つの共鳴準位の捕獲幅と20の共鳴準位の捕獲断面積2gn/Гが求まった。Laは3keV附近に共鳴強度が集中していわゆる「中間構造」があるにもかかわらず、このエネルギーを含む領域で平均捕獲断面積は統計モデルによる計算値とよく一致することがわかった。
中島 豊
Annals of Nuclear Energy, 7(1), p.25 - 40, 1980/00
被引用回数:5 パーセンタイル:53.45(Nuclear Science & Technology)原研リニアック中性子飛行時間スペクトロメータで天然ウランの中性子透過率の測定を行い、面積法でウラン-238の中性子共鳴パラメータを求めた。20eVから4.7keVまで180コのS波共鳴パラメータをえることができた。この実験の特長は、(1)バックグランドをできるだけ正確に決めたこと、(2)液体窒素でサンプルを冷却しドップラ効果による共鳴準位の拡がりを小さくして測定したことである。得られた共鳴パラメータは、大よそ1keVまでは米国コロンビア大学およびユーラトムのCBNMで以前に測定されたものと良く一致しているが、それよりエネルギが高くなるとコロンビア大学の値より大きくCBNMの値より小さくて、CBNMの値に近い。共鳴パラメータの統計的性質を調べ、DYSONとMEHTAの理論と一致することが確かめられた。