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木村 英隆; 菅谷 全*; 加藤 猛彦*; 川崎 弘嗣; 青砥 紀身; 和田 雄作
PNC TN9450 91-003, 28 Pages, 1991/03
高速炉構造用SUS316の高温強度特性やNa環境効果および中性子線照射効果等の試験が進展している。この結果,本鋼は優れた各種特性を有することが確認されてきており現在実証炉以降の炉容器,配管,中間熱交換器等の構造材料として採用される方向で作業が進んでいる。今後,本鋼を採用したプラントの検討や実際の設計では,本鋼のクリープ破断式とクリープひずみ式,および材料の損傷等を見積もるのに用いる材料評価法が必要となる。現在これらの特性式や評価法の策定に関して検討が行われており,暫定基準が策定されてきている。本報告では,今後必要となる本鋼の特性式や評価法の再検討・再策定に資するように,昨年クリープ破断式とクリープひずみ式の暫定基準策定に用いたクリープ破断データと,現在までに入手できた高温疲労およびクリープ疲労試験データをまとめた。
辻 宏和; 近藤 達男
JAERI-M 82-082, 23 Pages, 1982/07
VHTRの高温構造設計の対象温度が既存設計コードの範囲を上回るため、構造材料のクリープ特性、高温疲労特性に関する詳細な知見と豊富な試験データが要求される。疲労およびクリープは高温では雰囲気の影響を強く受けるので、構造の長期の信頼性を前提にした材料データ取得のための試験は、実環境を適切に近似した状態で行う方法がとられるようになった。このような要求に正しく応えるため、VHTR近似ヘリウム中の微量不純物組成を厳密に制御した環境で高温疲労試験の行える装置を開発した。この試験装置の主要な特徴は、(1)高周波誘導加熱方式を採用して、試験片以外の部分がヘリウム中微量不純物と反応することを防ぎ、チャック部の焼き付きも回避した。(2)放出ガスを最小限に押えると共にターボ分子ポンプの使用で10Torrオーダーの超高真空条件を得た。(3)試験の制御、データ取得およびデータ処理を電子計算機で自動化した。