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田中 隆一; 小島 拓治; 上松 敬; 森田 洋右
第2回「放射線検出器とドシメトリィ」研究会, p.113 - 116, 1987/00
高レベル放射線の線量計測では近年精密さと多様なニーズに応えられるフレキシビリティが要求されている。このためポリマーを媒体とするアラニン線量計(フリーラジカル線量計)を開発し、製品化に成功した。本報告では、高精密測定を中心に、アラニン線量計素子、線量計としての基本性能、ESRによる測定法の改良、アラニン線量計の応用と今後の可能性について述べる。 線量測定範囲は1~10Gy、素子間の応答のバラツキはほぼ1%以内、応答の照射温度依存性については、25Cを基準とした温度係数で0.29%/Cであった。未照射アラニン線量計素子が示すESR応答の線量換算値(プレドーズ)はボリスチレン媒体で2~3Gyまで低減することができた。ESR装置についても測定の簡易化と精密化が進んでいる。
小島 拓治
Isotope News, (395), p.6 - 7, 1987/00
アラニン線量計の実用化では、均一に再現性良く量産可能な素子と簡便で高精密な専用測定器との一体化を図ることが重要である。本報告では、・X線の高線量精密測定用として製品化を行ったポリスチレンで成形したアラニン線量計素子とその線量計基本特性、専用測定器の検討、実用線量計およびトランスファー線量計としての応用などについて述べる。線量測定可能な範囲は1-10Gyと広く、精密度は1%以内とこれまでの固体線量計にない最高レベルである。また専用測定器として、永久磁石を利用した小型のESRを用い、コンピュータ制御による自動測定システムの開発を行っている。これにより、読みとりの精密化と高速化が進められている。アラニン線量計は、放射線プロセスの品質管理用、放射線場での劣化診断等の実用線量計として、線量標準化の新しい手段としての応用が期待される。