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論文

モンテカルロ電子輸送コード(EGS4-SPGコード)を用いた300keV電子ビーム照射空気中の空間線量率分布計算

箱田 照幸; 花屋 博秋; 金子 広久; 宮下 敦巳; 小嶋 拓治

Radioisotopes, 54(6), p.161 - 168, 2005/06

電子の媒質中での3次元的な挙動を計算できるモンテカルロ電子輸送コード(EGS4-SPGコード)を用いて、300keVの電子ビーム(EB)照射空気中のエネルギーフルエンス率値を計算により求めた。その計算の妥当性の評価のため、計算結果とカロリメータによる実測値と比較した。この結果、空気中の深度に対する計算値は、照射容器の電子入射窓から4.5$$sim$$16.2cmの距離における実測値に$$pm$$1.3%の誤差範囲内で一致した。また計算結果から、照射容器の電子入射窓からの距離が4.5cm以上では各フィラメント下でのエネルギーフルエンス率分布の重なり合いが十分となり、フィラメントに対するカロリメータの検出器位置によらずに均一なエネルギーフルエンス率分布が得られることがわかった。一般的に、300keV以下のEB照射空気中のエネルギーフルエンス率の実測は困難である。しかし、例えば一つの位置の比較であっても、このように計算と実測の整合性をとることにより、同形式の照射ジオメトリについては、計算によりエネルギーフルエンス率分布を評価することが可能であることがわかった。

論文

ガス処理用300keV電子ビーム照射場における吸収線量率分布

箱田 照幸; 須永 博美; 瀧澤 春喜; 廣田 耕一; 小嶋 拓治

Radioisotopes, 53(2), p.59 - 69, 2004/02

汚染排ガス処理への応用拡大が検討される300keV以下の低エネルギー電子ビーム(EB)は、汚染排ガス中で散乱し、その結果ガス中において不均一な吸収線量率分布を与える。そこで、高効率な排ガス処理システムの構築のためには、線量計測が不可欠である。本研究では、空気を満たした照射容器内で2種のポリマーフィルム型線量計による深度線量率の計測,アルミニウム製全吸収型カロリメータによる深度エネルギーフルエンス率の計測を行うとともに、半経験的電子輸送コード(EDMULTコード)による深度線量率分布の計算結果と比較しながら、300keVのEB照射場の線量計測に関する研究を行った。その結果、空気中におけるビームの広がりを考慮することにより、CTA線量計及びGafchromic線量計を用いて実測した深度線量率がEDMULTコードによる計算結果と分布の傾向がよく一致することがわかった。また試作したカロリメータによるエネルギーフルエンス率は、フィルム型線量計から得られた値に比べて8$$sim$$11%小さかった。この差は、実験誤差を考えると非常に小さな値である。以上のことから、低エネルギーEB照射場において、本研究で開発したカロリメータによりあらかじめポリマーフィルム線量計を校正しておくことにより、これらの線量計による線量率計測が可能となることが明らかとなった。

論文

Monte Carlo calculations on the passage of electrons through thin films irradiated by 300keV electrons

来島 利幸*; 小寺 正敏*; 菅 博*; 中瀬 吉昭

IEICE Trans. Electron., E78-C(5), p.557 - 563, 1995/05

単一散乱モデルを使用したモンテカルロ計算を行い、300keV電子加速器のTi窓、その下の空気層及び三酢酸セルロース(CTA)内の電子の振る舞いを求めた。Ti窓、空気層を通過してCTA表面に入射した300keV電子のエネルギースペクトル、角度分布及び各種基枚上に置いたCTA中の深度線量分布等を求めた。これらの計算結果のいくつかは実測値と比較し、両者が良く一致することを示した。

論文

Depth-dose distributions in a thin-layer absorber irradiated by 300-keV electrons

来島 利幸*; 菅 博*; 中瀬 吉昭

Applied Radiation and Isotopes, 45(7), p.759 - 765, 1994/00

 被引用回数:2 パーセンタイル:27.61(Chemistry, Inorganic & Nuclear)

三醋酸セルローズ(CTA)薄膜に300keV電子線を照射した場合の深部吸収線量の計算値と実測値を比較した。試料を移動しながら照射する場合(動的照射)と移動しない場合(静的照射)の深部吸収線量分布を比較検討し、入射電子の角度が大きく影響することを明らかにした。基材による後方散乱電子の影響も本計算法(モンテカルロ法)でシミュレーションできること、さらに低線量率(低フラックス)電子線の場合に良好なシミュレーション結果が得られること、を明らかにした。

論文

Neutron resonance parameters and radiative capture cross sections of $$^{1}$$$$^{4}$$$$^{7}$$Sm and $$^{1}$$$$^{4}$$$$^{9}$$Sm

水本 元治

Nuclear Physics A, A357(1), p.90 - 108, 1981/00

原研リニアック55m飛行管を用いたサマリウム濃縮同位元素$$^{1}$$$$^{4}$$$$^{7}$$Sm(98.34%),$$^{1}$$$$^{4}$$$$^{9}$$Sm(97.82%)の全断面積と捕獲断面積の測定が行われた。測定器として3500l大型液体シンチレーション検出器、及び$$^{6}$$Li-ガラス検出器、$$^{1}$$$$^{0}$$B-NaI検出器が用いられた。$$^{1}$$$$^{4}$$$$^{7}$$Smでは2keV迄に(約250個)$$^{1}$$$$^{4}$$$$^{9}$$Smでは520eV迄に(約150個)のレベルに関してその共鳴パラメーターが求められ、得られた平均量は$$^{1}$$$$^{4}$$$$^{7}$$Sm 10$$^{4}$$So=4.8$$pm$$0.5 D=5.7$$pm$$0.5eV $$Sigma$$r=69$$pm$$meV $$^{1}$$$$^{4}$$$$^{9}$$Sm 10$$^{4}$$So=4.6$$pm$$0.6 D=2.2$$pm$$0.2eV $$Sigma$$r=62$$pm$$2meVである。又、keV領域での捕獲断面積が、5%~15%の精度で求められた。又、統計理論による計算値と実験値との間の差が互いに相関を持った中性子巾及び放射巾の影響によるものであるとして議論された。

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