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論文

Holographic QCD matter in a bottom-up model

藤井 大輔; 保坂 淳*; 岩中 章紘*; 酒井 忠勝*; 橘 基*

Proceedings of Science (Internet), 500, p.135_1 - 135_6, 2026/01

強結合QCD物質の理解は、その非摂動的性質のため依然として困難である。われわれは、クォーク質量が非零の二フレーバー・ハードウォール型ホログラフィック模型において、有限密度・零温度のQCDを研究する。高密度相は、一様アンサッツの下で古典的運動方程式を解くことで得る。バルク場と境界観測量を結び付けるため、ホログラフィック正則化を施して対応辞書を構築し、ハードウォールのカットオフにおけるIR境界項が本質的役割を果たすことを強調する。この枠組みで、バリオン数密度が大きくカイラル凝縮が強く抑制されたバリオン物質相を見出す。得られた解から状態方程式を導出し、中性子星の質量半径関係を計算すると、広いパラメータ領域で2太陽質量を超える星が実現し得ることが分かる。

論文

Gravitational form factors of the nucleon from the chiral effective model

藤井 大輔; 川口 眞実也*; 田中 満*

Proceedings of Science (Internet), 500, p.239_1 - 239_6, 2026/01

クォークやグルーオンがハドロンの中に閉じ込められる機構の解明は、QCDにおける最も基本的な課題である。この課題を解決するためには、クォーク凝縮やグルーオン凝縮と、それに伴う自発的対称性の破れのハドロン形成における役割を理解することが重要である。近年、陽子内部の応力分布が実験的に測定できるようになった。これは陽子に対するエネルギー運動量テンソルの行列要素を特徴付ける重力形状因子から抽出される。この応力分布は、クォークやグルーオンをハドロン内部に閉じ込める力そのものであり、応力分布の観点から上記の課題にアプローチする道が拓かれた。本トークでは、クォーク凝縮やグルーオン凝縮など、カイラル対称性やスケール対称性の破れを反映する現象が、核子内部の圧力分布にどのように寄与するかを調べた結果、これらの寄与が核子を安定化させるために不可欠であることを示す。

論文

Scalar-glueball-mediated scale-anomaly dominance of the confining pressure of the pion in holographic QCD

藤井 大輔; 岩中 章紘*; 田中 満*

Physical Review D, 112(9), p.094051_1 - 094051_12, 2025/11

 被引用回数:2 パーセンタイル:46.99(Astronomy & Astrophysics)

本研究では、トップダウンホログラフィックQCDにおいて得られる重力形状因子を用いて、パイオン内部のエネルギー密度および応力分布を解析する。特に、核子においてインスタント形式で示されていたように、閉じ込め圧力がQCDのスケール異常によって支配されるという特徴が、パイオンにおいてもライトフロント形式で成り立つことを示す。さらに、このホログラフィック模型で記述されるラージ$$N_c$$極限においては、スカラーグルーボールが閉じ込め圧力を媒介する役割を担っていることが明らかになる。これらの結果は、ハドロンの安定性におけるスケール異常の普遍的な役割を支持するものである。

論文

Gravitational form factors of pion from top-down holographic QCD

藤井 大輔; 岩中 章紘*; 田中 満*

Physical Review D, 110(9), p.L091501_1 - L091501_8, 2024/11

 被引用回数:17 パーセンタイル:87.55(Astronomy & Astrophysics)

トップダウンのホログラフィック量子色力学(QCD)アプローチから、パイ中間子の重力形状因子(GFF)を運動量移動依存性を含めて初めて計算した。ハドロンのGFFは内部応力分布に関する情報を持っており、QCDがハドロンを形成するメカニズムの解明につながる可能性があるため重要である。このGFFsの前方極限値、すなわちD項も得られた。さらに、このアプローチでは、パイ中間子が無限個のグルーボールスペクトルを介して重力相互作用をする、いわゆるグルーボールドミナンスを観測した。

口頭

Gravitational form factors of pions in the top-down holographic QCD

藤井 大輔; 岩中 章紘*; 田中 満*

no journal, , 

ハドロン内部でクォークとグルーオンがどのように閉じ込められるかは、QCDにおける核心的課題である。内部の力(圧力やせん断力)の情報は、エネルギー運動量テンソル(EMT)の行列要素を特徴付ける重力形状因子(GFFs)に含まれます。2018年には、陽子内部の圧力分布が初めて実験的に抽出され、GFFsを通じたハドロン構造研究への関心が広がった。本講演では、トップダウンのホログラフィックQCD枠組み(酒井杉本模型)に基づくパイオンのGFFsに関する最近の研究を紹介する。まず、同模型の概念的概説と、双対重力理論からQCD演算子への対応付けを簡潔に説明する。続いて、得られたGFFsの解析式と数値結果を示し、パイオンと重力子の相互作用が中間のグルーボール状態によって主に媒介される「グルーボールドミナンス」の描像について議論する。

口頭

スケール-カイラル有効模型による核子の重力形状因子

藤井 大輔; 川口 眞実也*; 田中 満*

no journal, , 

クォークやグルーオンがハドロンの中に閉じ込められる機構の解明は、QCDにおける最も基本的な課題である。この課題を解決するためには、クォーク凝縮やグルーオン凝縮と、それに伴う自発的対称性の破れのハドロン形成における役割を理解することが重要である。近年、陽子内部の応力分布が実験的に測定できるようになった。これは陽子に対するエネルギー運動量テンソルの行列要素を特徴付ける重力形状因子から抽出される。この応力分布は、クォークやグルーオンをハドロン内部に閉じ込める力そのものであり、応力分布の観点から上記の課題にアプローチする道が拓かれた。本トークでは、クォーク凝縮やグルーオン凝縮などが核子内部の圧力分布にどのように寄与するかを調べた結果、これらの寄与が核子を安定化させるために不可欠であることを示す。

口頭

Investigating hadron internal structure from various form factors

藤井 大輔

no journal, , 

強い相互作用により構成されるハドロンの内部構造は、電磁相互作用・弱い相互作用・重力相互作用等を用いて探究できる。本発表では、博士課程以来の研究を振り返るとともに、近年関心が高まる重力相互作用(EMT)に基づくハドロン内部の応力分布について、我々の研究から得られた知見を述べる。

口頭

ホログラフィックQCDにおけるパイオンの重力形状因子と圧力

藤井 大輔; 岩中 章紘*; 田中 満*

no journal, , 

クォークとグルーオンが強い相互作用によりハドロンを形成する機構は未だ完全に解明されていない。近年、エネルギー運動量テンソルの行列要素を特徴付ける重力形状因子から得られるハドロン内部の応力分布を通して、この機構に関する洞察を得る試みが注目されている。本講演ではパイオン内部の応力分布をホログラフィックQCDを用いて計算し、特にパイオン内部にクォークやグルーオンを閉じ込める閉じ込め圧力の起源について議論する。

口頭

Gravitational form factors of pion in the top-down holographic QCD approach

藤井 大輔; 岩中 章紘*; 田中 満*

no journal, , 

われわれは、トップダウンホログラフィックQCD法を用いて、パイ中間子A(t)とD(t)の重力フォームファクター(GFF)を計算した。ハドロンのGFFは内部応力分布の情報を含んでおり、QCDによるハドロン生成のメカニズムに迫るものとして注目されている。われわれの結果は、D(t)の絶対値がA(t)の絶対値よりも急激に減少することを示しており、格子QCDの結果と定性的に一致する。さらに、これらのGFFの前方極限値、D項は-1という結果を得た。

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