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佐伯 和利*; 和田 信一郎*; 柴田 雅博
Soil Science, 169(2), p.125 - 132, 2004/02
被引用回数:11 パーセンタイル:26.81(Soil Science)Caを飽和させた3種類の粘土鉱物(カオリナイト、モンモリロナイト、イライト)に対する、Fe、Mn
のイオン交換選択係数(KGT)を求めた。嫌気的な環境でのイオン交換挙動を理解するため、試験は低酸素(0.0001%以下)のアルゴン雰囲気で実施した。カオリナイトとモンモリロナイトに対しては、Ca
-Fe
、Ca
-Mn
のイオン交換反応のKGTは、いずれも1に近い。イライトについては、特にFe
について高い吸着性を示したが、これについては、イライト試料に含有されていた有機炭素が影響した可能性がある。本試験の結果からは、層状ケイ酸塩表面の、Fe
、Mn
の吸着の選択性は、アルカリ土類金属であるCa
と同程度と考えることができる。
武部 愼一; 山本 忠利
Radioisotopes, 35(2), p.70 - 76, 1986/00
通気砂層中におけるCo,
Srおよび
Csの放射性核種の挙動に及ぼすシルトと共存イオン(Ca
,HCO
)の影響について検討を行った。実験では、流出液と砂層の放射能濃度を測定し、各放射性核種の流出特性と移動特性を調べた。
Coはシルトの含有量に対して複雑な挙動を示し、またCa
に強く影響を受け、深部へ移動したが、HCO
の影響を受けなかった。
SrはシルトおよびCa
の影響を強く受け、深部への移動が多く見られたが、HCO
の存在下では、難溶性の
SrCO
を形成し、移動し難かった。
Csはシルト,Ca
およびHCO
の影響をほとんど受けず、砂層表面に大部分吸着された。したがって、シルトおよび共存イオンは、放射性核種の通気砂層中での挙動を支配する、重要な一つの因子となることが明らかとなった。