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上野 隆; 長尾 誠也; 山澤 弘実
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 255(2), p.335 - 339, 2003/02
被引用回数:20 パーセンタイル:77.04(Chemistry, Analytical)放射性核種の地表面への移行を評価するため、1993年から2001年まで東海村の原研構内において水盤により降下物の採取を行った。月ごとの降下物試料を蒸発法により前処理して残査試料を得た。それらの試料中の天然及びフォールアウト核種を井戸型Ge検出器により測定した。測定結果の解析により、早春に降下物量が多くなることを明らかにした。K及び
Csの降下量は降下物の重量と良い相関を示すが、
Be及び
Pbの降下量はより低い相関であった。この違いは2つのグループの核種の起源の違いに依っている。また、降下物中の各核種の濃度における特徴は、発生から輸送及び沈着までに関係する粒子の大きさと輸送及び沈着過程における異なるメカニズムと起源の違いによるものと考えられる。