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Omer, M.; 羽島 良一*; Angell, C.*; 静間 俊行*; 早川 岳人*; 瀬谷 道夫; 小泉 光生
Proceedings of INMM 57th Annual Meeting (Internet), 9 Pages, 2016/07
核種の核共鳴蛍光反応過程で放出される核種固有の線は、核物質の非破壊検知及び測定の非常に良い方法を提供する。われわれは、
線非破壊検知及び測定に関連する技術を開発している。核共鳴蛍光反応をシミュレートするモンテ・カルロコードは非破壊測定装置の設計及び評価において不可欠なものである。われわれは、そのため、Geant4コードをベースとするシミュレーションコードNRFGeant4を開発している。核共鳴蛍光反応実験においては、一般に高濃度測定対象物が使われる。この場合は核共鳴蛍光反応
線が強く、測定しやすいためである。それに対して実際の状況では、測定したい(興味のある)核種が小さい組成比でしか含まれていないことがある。このような状況では、核共鳴蛍光反応
線の測定が、他の反応(例として、(核共鳴反応と同じような)弾性散乱)からの影響を受けて困難となる。例えば、典型的な核燃料のペレットは90%程度の
Uを母材として含むが、測定対象として興味のある
Puは約1%以下の割合でしか含まれていない。このような場合、
Puからの核共鳴蛍光
線の測定においては、
Uの弾性散乱からの強い
線バックグランドが発生することとなる。それゆえ、母材の弾性散乱(
線)強度を評価することは、測定しようとする(興味のある)核種の正確な測定においては不可欠なこととなる。現段階においては、弾性散乱の満足のゆく評価は(ある計算を除いて)できていない。われわれのこの研究では、弾性散乱事象を取込むように、シミュレーションコードの高度化を行っている。