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柳澤 和章
JAERI-M 85-197, 95 Pages, 1985/12
ハルテン炉内に設けたBWR型軽水ループにて、出力急昇実験を行ったところ、2本の燃料棒に予想外のPCIふるまいが観られた。1つは、14MWd/kgUまで予備照射した直径ギャップ0.10mmの燃料棒に於けるらので、高線出力での直径が殆んど軸方向の伸びを伴なわずに、著しく増加したふるまいである。別の1つは、8MWd/kgUまで予備照射した直径ギャップ0.23mmの燃料棒に於けるもので、出力急昇後の定出力保持中に行った直径測定により、直径の大きな陥没が生じたふるまいである。計装機器からの炉内データや照射後試験からの評価データを用い、それらの原因究明を行った。その結果、それら予想外のPCIふるまいの主たる原因は、出力急昇リグ内のトランスフォーマー取付け位置で生じた。燃料棒の冷却不足であることが判明した。燃料被覆は高温化した冷却材で軟化し、冷却材外圧によって陥没を生じたと考えられる。
古田 照夫; 川崎 了; 橋本 政男; 大友 隆
Journal of Nuclear Science and Technology, 15(10), p.736 - 744, 1978/10
被引用回数:16軽水炉における冷却材喪失事故時の燃料挙動を調べるため、5種類の燃料棒を水蒸気中又は真空中で加熱をおこなった。昇温速度、加熱方法、雰囲気や定常運転中の生成酸化膜などの変形に及ぼす影響について検討した。燃料棒の最大円周伸びは破裂温度に依存し、前記要因の差異も明らかになる。変形に伴う破覆管平均肉厚の変化は加熱方法と雰囲気の影響を受ける。波覆管内面に生ずる酸化皮膜は、内面への水蒸気供給が少ないとき外面皮膜よりも厚くなるのが観察された。粗で厚い内面の皮膜は単斜晶系および正方晶系のジルコニアで形成され、かつそのような場合高い吸収水素量が認められた。