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菊地 正博; 小林 泰彦
食品照射, 50(1), p.3 - 8, 2015/10
照射した牛生レバーからDNAを分離し、DNA中の酸化的塩基損傷である8-oxoGを抗8-OHdG抗体を用いてELISA法で検出した。その結果、冷蔵状態で照射した牛レバーの100ng DNAに対するELISAの発光シグナル強度は吸収線量の増加とともに増加した。一方、冷凍状態で照射された牛レバーを試料とした時、分離精製されたDNAに対するELISA法では線量増加による8-oxoGの増加は見られなかった。このことは凍結状態では照射によるDNA損傷の誘発が抑えられることを意味する。冷蔵状態で照射された牛レバーについてELISA反応のシグナル強度を非照射と比較することにより照射の有無を判別できる可能性がある。
木村 敦; 田口 光正; 新井 英彦*; 平塚 浩士*; 南波 秀樹; 小嶋 拓治
Radiation Physics and Chemistry, 69(4), p.295 - 301, 2004/03
被引用回数:27 パーセンタイル:82.97(Chemistry, Physical)水中に微量存在している17-エストラジオール(E2)の
Co
線分解挙動を調べた。フェノールを用いた比較実験からE2とOHラジカルの反応速度定数を1.6
10
mol dm
s
と求めた。LC-MS及びELISAによってそれぞれ求めたE2濃度及びE2-等価濃度はともに線量の増加に対して減少した。すなわち
線照射によりE2は指数関数的に濃度減少し、10Gyで完全に分解した。一方、E2等価濃度は10Gyでは残存し、30Gyで環境に影響を及ぼさないレベル以下まで減少した。
田口 光正
JAERI-Conf 2003-016, p.111 - 116, 2003/08
近年、河川など水中に微量溶解している有機汚染物質が問題視されている。特にエストロジェン活性の高い17-estradiol(E2)については、効率的な処理方法の開発が急務である。そこで、活性の現れる濃度1.8nMのE2水溶液に室温下で
Co-
線照射を行い分解挙動を調べた。LC-MS測定の結果、E2は10Gy程度の
線照射でほぼ完全に分解した。一方、水溶液のエストロジェン活性はELISA法によって求めた結果、E2が完全分解した後も残存し、30-50Gyで完全に消失した。
小嶋 拓治
放射線と産業, (95), p.64 - 68, 2002/09
原研では、平成12年11月から平成14年2月まで、高崎市ほか4町村衛生施設組合の高浜クリーンセンターにおいて、200の実排煙を対象に、電子ビームによる排煙中ダイオキシンの分解技術の開発を行った。この結果、以下が得られた。(1)ダイオキシンの分解率(照射前に対する照射後のダイオキシン濃度の比)として、線量3kGyで約50%,10kGyで約80%、及び14kGy以上では所期の目標である90%上が得られた。(2)今回の試験規模を約6倍することにより4,000m
/hの実規模へのスケールアップが可能とみなされ、実用化に向けた有意な基礎データが得られた。(3)電子ビーム照射前後における排煙について、環境ホルモン様の毒性をELISA法により調べた結果、毒性を50%以上低減できた。(4)ジフェニルエーテル(DPE)や塩化DPEなど、ベンゼン環やエーテル結合を持つ模擬有機物質を用いた、200
における反応生成物の解析により、反応機構として、ダイオキシンの分解初期では、構造を維持したままの塩素の解離よりもエーテル結合の切断やベンゼン環の開環が主として起こっていることが推定された。