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下桶 敬則; 吉田 一雄
JAERI-M 8211, 79 Pages, 1979/05
計算機用コードTOBUNRADは、加圧水型原子炉(PWR)の燃料棒が一次冷却材喪失事故時に冷却されないで高温となる現象、すなわち燃料棒ヒート・アップ現象を、燃料棒の正方格子で構成される燃料集合体を対象として、燃料棒の配列の効果を含めて解析する目的で、今回開発された。燃料棒一本のヒート・アップ現象を解析する従来のコードTOODEE2を基礎にしているので、熱伝導・伝達及び冷却材流動に関する基礎モデルはTOODEE2と同様であるが、これに非発熱棒等を対象に加え、かつ、燃料棒間の熱輻射の効果を採り入れている。またこの時、各サブコードの結合を、フォートランの新しい応用に依る所のプログラム制御の割込方式を使用している。本書は、このTOBUNRADコードについて説明したもので、割込方式に依っているプログラムの基本的構造、各サブコードに用いられている計算モデル、コードの使用法及びサンプル問題について記述している。