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永田 貴子; 前田 宏治
Comprehensive Nuclear Materials, Vol.3, p.509 - 534, 2012/00
エルゼビア総合核物質シリーズを構成する記事のうち「高速スペクトル制御棒材料」に関するレビューを行った。制御棒には、運転サイクル中の反応度補償、通常運転時の起動停止制御、異常時の急速停止という3つの主な機能がある。吸収材として、炭化ホウ素(BC)は、日本の実験炉「常陽」などの高速炉システムで主に使用されている。「常陽」の現在の炉心構成は、Mark-3(MK-3)である。異常状態が発生すると、制御棒が自動的に挿入される。MK-2とMK-3の両方の炉心では、すべての制御棒の構造と機能は同じである。すべての制御棒アセンブリには7つの制御棒要素があり、吸収材としてB
Cペレットが使用されている。B
Cのホウ素には、
Bと
Bが含まれている。制御棒は、安全(停止)棒、調整棒、急速停止棒、追加停止棒、吸収ピン、制御棒価値(反応度の大きさ)、制御棒の垂直移動、棒落下時間、および駆動機構という特徴を持って機能する。
安藤 真樹; 中野 佳洋; 岡嶋 成晃; 川崎 憲二
Journal of Nuclear Materials, 319, p.126 - 130, 2003/06
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Materials Science, Multidisciplinary)ROX燃料に用いられる共鳴物質の中速スペクトル場におけるドップラー効果測定に対する計算精度を評価することを目的として、原研FCAを用いて測定が行われた。本研究は一連の共鳴物質に関するドップラー効果測定において、高速スペクトル場における測定に引き続き行われたものである。ドップラー効果は高温及び室温サンプルの反応度価値の変化として測定される。エルビウム(Er),タングステン(W)及びトリウム(ThO)の円筒形サンプルを用い、炉心中心部においてそれぞれ800
Cまで昇温した。核データにJENDL3.2を用いSRAC95システムにより解析した。WとThO
のサンプルでは、実験値と測定誤差の範囲で一致した。他方、Erサンプルでは約10%の過大評価となった。
向山 武彦; 岡嶋 成晃
Journal of Nuclear Science and Technology, 22(3), p.243 - 246, 1985/00
被引用回数:10 パーセンタイル:82.39(Nuclear Science & Technology)FCAにおいてこれまで測定されたドップラー効果の中性子スペクトル依存性につき研究したものである。天然ウラン酸化物試料のドップラー効果のこれまでの測定値から、スペクトル依存性を抽出するために、測定体系のグローバルな体系効果(炉心寸法等)を除去しなければならないが、これには測定位置におけるPu板のサンプルワークスを用いて規格化した。体系中のドップラー効果のエネルギー分布は41keVから100eVであるので、このエネルギー領域に感度の高い炉物理量をスペクトル・インデックスとしてスペクトル依存性を見る。インデックスとして上記エネルギー領域内の中性子の全エネルギー領域に対する割合、又Boron-10(n,)反応率の
U(n,f)反応率に対する比の2つのインデックスを定め、これらインデックスを用いて上記規格化ドップラー効果を整理した処、直線関係が得られた。この関係を用いて全炉心にわたるドップラー効果が精度よく求まる。
大部 誠
JAERI-M 8327, 55 Pages, 1979/07
反跳陽子計数管法によりFCA集合体VI-2およびV-2炉心中心の中性子スペクトルを測定した。製作した小型円筒計数管は、磁器加工金属被膜被覆型のフィールド・チューブを設えている。充填ガスとして使用した水素とメタンは、電気的負性の不純物を除き計数管の分解能を上げるため純化した。ガンマ線誘起バックグランドは、ディジタル演算器と二次元波高分析器を用いた波高分別法により除去した。スペクトル測定のエネルギー範囲は2.5KeVから2MeVである。測定のエネルギー分解能は2MeVから5KeVにいたるまで10%(FWHM)かそれ以下であった。測定結果は、セル計算プログラムSP-2000および詳細群断面積ライブラリ-AGRIを用いた計算結果と比較している。比較の結果、測定と計算の中性子スペクトルの一致は、鉄と酸素の大きな共鳴付近を除いて、5KeVから2MeVの範囲で良好である。
東稔 達三
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(3), p.190 - 193, 1975/03
被引用回数:2従来領域依存の粗群定数の研究特にブランケットあるいは反射体に対するものは、無限媒質系において中性子流と中性子源に種々の近似補正を旋して行われてきた。本報告では、無限媒質系のスペクトルを重み関数に用いることによって生じる誤差について議論される。群断面積の誤差を実用上解消するために開発された1950群ライブラリを用いて、1950群1次元拡散方程式が解かれる。FCA V-2とV-2-Rの臨界集合体の増倍率と核分裂比分布が解析された。炉心に隣接する媒質が強い吸収体であるブランケットの場合無限媒質系スペクトルで十分であるが、弱い吸収体であるSUS反射体の場合空間依存スペクトルを用いる必要のあることが示される。
田中 俊一; 沓掛 忠三
JAERI-M 5643, 33 Pages, 1974/03
本報告書は、しきい検出器を用いて速中性子スペクトルを測定する方法について集約したもので、しきい検出器の選択の規準、それにもとづいて選んだしきい検出器の諸特性(半減期、分岐比、ガンマ線スペクトル、反応断面積等)および測定値から速中粒子スペクトルを得る方法(Unfolding)としてRDMM法とIterative法について述べた。さらに、しきい検出器を用いてJRR-4炉心内照射孔(T-パイプ)の速中性子スペクトルを測定し、実験誤差、反応断面積、Unfoldingにともなう種々の計算条件について検討した。また一次元SNコード(ANISN)による計算値とスペクトルを比較することにより、しきい検出器による速中性子スペクトル測定法の妥当性、問題点をあきらかにした。