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坂佐井 馨; 片桐 政樹; 松林 政仁; 中村 龍也; 近藤 泰洋*
IEEE Transactions on Nuclear Science, 52(5), p.1856 - 1859, 2005/10
被引用回数:9 パーセンタイル:52.13(Engineering, Electrical & Electronic)中性子検出を目的として、RBPO(R=Ca, Sr)系蛍光体のストレージ特性を調べた。CaBPO
:Ce
及びSrBPO
:Ce
蛍光体の輝尽性蛍光出力を増大させるため、フッ素原子を導入し、その母体に対する添加モル比を最適化した。また、フッ素原子や臭素原子の導入はSrBPO
:Eu
蛍光体の輝尽性蛍光出力の増大には効果的ではなかったが、Li
B
O
粉末を導入するとその輝尽性蛍光出力が大幅に増大することを見いだした。これらの蛍光体は軽元素より構成されているため、低い
線感度を有する中性子ストレージ蛍光体として使用可能である。
古川 純*; 横田 はる美*; 田野井 慶太朗*; 上岡 志ほり*; 松橋 信平; 石岡 典子; 渡辺 智; 内田 博*; 辻 淳憲*; 伊藤 岳人*; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 249(2), p.495 - 498, 2001/08
被引用回数:16 パーセンタイル:72.62(Chemistry, Analytical)ポジトロン放出核種を利用したイメージング装置であるPETIS(Positron Emitting Tracer Imaging System)を用いてササゲにおけるバナジウム(V)吸収をリアルタイムで測定した。バナジウム-48は、日本原子力研究所高崎研究所のAVFサイクロトロンを用い、Sc箔に50MeVの
粒子を照射することにより製造した。
Vを水耕液に添加し、PETISによりリアルタイム計測を行った。また
V水溶液を添加してから3,6,20時間目の植物体を用いてバナジウム分布をラジオグラフィにより測定した。これらにより処理開始後20時間目には植物体全体にバナジウムが分布していることが明らかになった。植物に吸収されたバナジウムが及ぼす影響を見るために、同様にポジトロン放出核種であるフッ素-18で標識した水を用いてPETISによりササゲの水分吸収動態を測定した。計測前に20時時間バナジウムを吸収させると、標識水の吸収が極端に抑えられることが示された。これらの結果は植物体の地上部に移行したバナジウムが標識水の吸収を阻害する主な原因であることを示唆している。
中西 友子*; 田野井 慶太朗*; 横田 はる美*; Kang, D.-J.*; 石井 龍一*; 石岡 典子; 渡辺 智; 長 明彦; 関根 俊明; 松橋 信平; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 249(2), p.503 - 507, 2001/08
マメ科の植物の中できわめて乾燥に強いと考えられるササゲ()を用いて水分吸収の計測を行った。ササゲは茎の下部に乾燥に耐えるための水分保持組織を発達させていると考えられている植物である。われわれは、中性子ラジオグラフィの手法を用いてこの組織が他の茎よりも水分量が多いことを確認した。またサイクロトロンによって製造された
F標識水を用いてPETIS法によりササゲの水分吸収動態を測定した。インゲンマメとササゲで水分吸収を比較すると、乾燥処理でもササゲのほうが高い水分吸収活性を維持していることが示され、より乾燥に強い性質を有していることが示唆された。
中西 友子*; 横田 はる美*; 田野井 慶太朗*; 池上 奈通子*; 大國 曜子*; 古川 純*; 石岡 典子; 渡辺 智; 長 明彦; 関根 俊明; et al.
Radioisotopes, 50(6), p.265 - 269, 2001/06
ダイズにおけるO標識水と
F標識水の吸収動態をPETIS(Positron Emitting Tracer Imaging System)法を用いて比較検討した。
O標識水(半減期: 2分)はサイクロトロンを用いて
N(d,n)
O反応により、また、
F標識水(半減期: 110分)は
O(
,pn)
F反応により調製した。標識水の供給は、根を切り落としたダイズの茎の下部から行い、植物中の標識水から放出される
線をBGO検出器(5cm
15cm)を用いてリアルタイム計測を行った。15秒ごとの計測の積算値からダイズの各茎における20分間の吸水動態を調べたところ、
F標識水の方が
O標識水より早く吸収されることがわかり、
F標識水ではフッ素は
F
イオンとなり、バルクの水とは異なる動態を示すことが示された。吸収された
O標識水の静止画像を撮ったところ、10分間の吸収後においても初葉よりも上部に
O標識水の分布は見られなかった。
森 貴正
JAERI-M 85-049, 197 Pages, 1985/05
将来の原子炉材料としての使用が期待されているモリブデン、ニオブ、チタン、リチウム及びフッ素の中性子断面積データの評価を目的として、各材料パイル中の和KeVから数MeVにいたる中性子スペクトルを電子線型加速器を用いた中性子飛行時間法により測定し理論解析の結果と比較した。評価の対象とした核データライブラリーは我国のJENDLと米国のENDEF/B-IVである。本研究の方法を定量的に評価するために感度解析コードを作成し、実験計画に利用するとともに実験値と計算値間の不一致の原因究明に利用した。感度解析の結果に基づいて、鉛反射体付ニオブパイル中の中性子スペクトルとリチウム平板による散乱中性子スペクトルの測定が補助的な実験として行なわれた。本研究により、全断面積及び散乱断面積に対して多くの有用な知見が得られた。
E.A.Hegazy*; 石垣 功; A.M.Dessouki*; A.Rabie*; 岡本 次郎
J.Appl.Polym.Sci., 27, p.535 - 543, 1982/00
被引用回数:78 パーセンタイル:94.91(Polymer Science)テトラフルオルエチレン-ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)フィルムへのアクリル酸(AAc)の放射線グラフトについて、動力学的研究を行った。グラフト速度の前照射線量およびAAc濃度依存性は、それぞれ0.58,1.25乗であった。見掛けの活性化エネルギーは7.4kcal/molであり、最終到達グラフト率は前照射線量、AAc濃度と共に増加するが、反応温度の増加とともに若干低下することがわかった。また、グラフト速度は膜厚に反比例し、膜厚の増加とともに低下した。この結果は、ポリテトラフルオルエチレン-AAc系の結果と一致する。これらの結果から、本FEP-AAc系において、グラフと反応は膜表面から進行し、モノマーの拡散とともに内部に達するものと結論した。
E.A.Hegazy*; 石垣 功; A.Rabie*; A.M.Dessouki*; 岡本 次郎
J.Appl.Polym.Sci., 26, p.3871 - 3883, 1981/00
被引用回数:56 パーセンタイル:92.17(Polymer Science)放射線前照射法によりアクリル酸をポリテトラフルオルエチレンフィルムにグラフト重合して得られた膜の、イオン交換膜としての基本的諸性質を明らかにした。グラフトおよび水膨潤による寸法変化、含水率、電気抵抗、機械的性質について、グラフト条件(線量、モノマー濃度)とグラフト率との相関を解明した。例えば、膜の電気抵抗は、グラフト率が7~9%に達すると急激に低下し、フィルムの中心部までグラフト重合が進行していることが示唆された。グラフト重合はフィルム表面からモノマーの拡散とともに進行することが、XMAによるグラフト分布の測定からも確認された。また、モノマー濃度が極めて高い系(80%)で得られた膜は、同一のグラフト率で比較した場合、電気抵抗は高く、グラフト分布も不均一であることが判明した。
篠原 遙
Journal of Polymer Science; Polymer Chemistry Edition, 17(5), p.1543 - 1556, 1979/00
ポリフッ化ビニリデン膜の表層部を酸素・フッ素混合気体をもちいてオキシフッ素化し、さらにフッ素のみをもちいてフッ素化した後、熱濃アルカリ処理することにより、高分子量ペルフルオロカルボン酸型陽イオン交換体を形成した。これは通常のカルボン酸型陽イオン交換体より酸性度が強く、中性塩化リチウム、塩化ナトリウム溶液中のLiおよびNa
をそれぞれ交換容量の約60%および70%捕集することができた。
岩崎 又衛; 石川 二郎; 大和田 謙
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 40(3), p.503 - 505, 1978/03
被引用回数:3UFとRbFまたはCsF間の複塩のフッ素ガスとの反応挙動は、複塩中のUF
の含有率により異なり、MF/UF
比(MはRbまたはCs)が3-1または2-1の場合、M
UF
またはM
UF
が生成し、6-7、1-1、2-3、1-3、1-6などのように比が2-1以下の値の場合は、一部ウランがUF
として揮発し、M
UF
型複塩を生成する。可視部スペクトルはUF
固相のスペクトルと類似しており、ウランは6価の状態に酸化されていることが分かった。また、RbFとUF
間の反応生成物について、RbF/UF
比が2-1(Rb
UF
に相当)以下の場合、U-F伸縮振動の吸収帯の巾が高波数側に増大し、固相の安定性が低下することを見出した。
大野 英雄; 綱脇 恵章*; 梅咲 則正*; 古川 和男; 岩本 信也*
J.Chem.Res., p.158 - 159, 1978/00
溶融LiBeFおよびFlinak(LiF-NaF-KF共晶混合物)中のフッ素の自己拡散係数を、
Fトレーサーとして毛管浸漬法により測定した。溶融LiBeF
中およびFlinak中のフッ素の自己拡散係数D
(cm
/sec)は、D
=1.23
10
exp〔-(29.4
3.9)
10
/RT〕(LiBeF
),D
=2.77
10
exp〔-(5.01
1.00)
10
・RT〕(Flinak)で表わされる。溶融Flinak(LiF-BeF
系)中のフッ素の自己拡散現象と溶融珪酸塩中の酸素の自己拡散現象との類似性について考察した。また実験上の誤差となる原因についても考察した。
岩崎 又衛; 石川 二郎; 大和田 謙
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 39(12), p.2191 - 2192, 1977/12
被引用回数:2RbF・UFを400
Cで10%濃度のフッ素ガスによりフッ素化すると、次式によりRb
UF
を生成することを見出した。 2(RbF・UF
)+2F
Rb
UF
+UF
可視および近赤外線吸収スペクトルの測定の結果、Rb
UF
中のウランは六価の状態であることがわかった。また、赤外スペクトルにはF-U伸縮振動およびF-U-F変角振動に該当する強い吸収が見出された。
杉川 進; 辻野 毅
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(2), p.147 - 152, 1977/02
被引用回数:1フッ化物揮発法による再処理の研究開発において、ウランフッ素化実験におけるUFおよびF
の連続分析のために、ダブルカラムと自動サンプリング系から成る耐食性インラインガスクロマトグラフを試作した。選択したUF
用カラムは、40w/oポリトリフロロモノクロルエチレンオイル/テフロン粉末であり、F
用カラムは、KCl粉末と上述の充填剤を組合せたもので、それぞれ内径0.4cmФ、長さ3mおよび2mの銅管に充填したものである。これらは、模擬プロセスガス組成に対してピーク分離が得られるよう最適化を行なった。最適カラム条件で、UF
およびF
の分析時間は、それぞれ9minと3minであり、検量線は、両方共直線である。分析下限は、10mlのサンプリングにおいて、UF
およびF
に対して、それぞれ分圧0.2mmHgおよび1mmHgであった。このインラインガスクロマトグラフは、実際のUO
のフッ素化実験に使用し、ウランの反応速度および反応の終点を測定する上で有用であった。
再処理研究室; フッ素化学研究室
JAERI-M 6485, 17 Pages, 1976/03
フッ素を安全に取扱うための指針として物性値、取扱い法などをまとめてある。内容の主なものは、物理的、化学的性質、燃焼性、腐食性、生体に対する有害性、検知法、輸送・貯蔵・取扱上の注意、廃棄物処理、消火法、衛生上の予防措置および救急処置である。
桜井 勉
JAERI 1243, 24 Pages, 1976/03
核燃料再処理に関連してフッ素化学研究室で進めてきた、三フッ化臭素ガスによるウラン化合物フッ素化およびその関連研究をまとめた。三フッ化臭素ガスによりウラン化合物100C~200
Cで六フッ化ウランにフッ素化することが出来る。このフッ素化温度は、単体フッ素、五フッ化臭素、一フッ化塩素および四フッ化イオウによる場合より低く、三フッ化塩素のそれに近い。熱力学的にはフッ素より安定な三フッ化臭素が、比較的低温領域で、それより高い反応性を示す。三フッ化臭素を使用すると、腐食性、毒性の強い液体の加熱および副生成物臭素の処理という操作が加わる。これら欠点を補う方法として、臭素ーフッ素混合ガスによるフッ素化方法を開発した。フッ素気流中に少量の臭素を添加することにより、大きなフッ素化速度を得ることができる。
大道 敏彦; 大野 英雄; 古川 和男
J.Phys.Chem., 80(14), p.1628 - 1631, 1976/00
溶融LiBeF
中のフッ素の自己拡散係数をキャピラリー法で
Fを用い測定した。得られた拡散係数D
は D
=6.53
10
exp[-(30.6
3.4)
10
/RT] で表わされる。拡散係数の値ならびにその活性化エネルギーがともに大きい結果を説明し得る拡散機構として、フルオロベリリウム陰イオンが回転を伴い、しかも近接アニオン間でのフッ素の交換を伴うものであろう。
岩崎 又衛; 石川 二郎; 高橋 昭; 桜井 勉
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(9), p.403 - 405, 1974/09
被引用回数:3二酸化プルトニウムとフッ素との反応は四フッ化プルトニウムを経て六フッ化プルトニウムを生成する二段階反応であるが、第二段が律速となり、活性化エネルギーは、10Kcal/moleとなった。また、ウラン酸化物のフッ素化反応速度と比較して10分の1以下の速度である。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 36(5), P. 1496, 1974/05
強誘電性(NH)
BeF
のCurie温度(-96
C)および-90
Cの相転移に対する静水圧の効果を約7kbarまでの圧力範囲で調べた。相転移に対する圧力効果は共に直線的で圧力係数はそれぞれ,-(1.7
0.1)deg kbar
(-90
C相転移に対して),-(2.2
0.1)deg kbar
(Curie温度に対して)であった。結果についての熱力学的考察を行なった。
藤沢 銀治; 橋本 均; 岩崎 又衛; 辻村 重男
質量分析, 22(1), p.25 - 34, 1974/01
UFとそれに含まれる不純物の分析を目的として、日立RMU-6L型質量分析計の試料導入系、イオン源、排気系を改造し、質量分析計を試作した。UF
、F
に対する特性試験の結果、フッ素処理がUF
と反応しやすい系内不純物の除去に有効であること、UF
のフラッシングによる再現性が向上し、UF
全導入量が1
g程度の領域までリザーバー圧力とUF
ピーク間に良い直線性が得られることを見出した。
大和田 謙
Journal of Chemical Physics, 58(10), p.4051 - 4055, 1973/10
被引用回数:2-K
UF
結晶の赤外スペクトルを4000~30cm
の波数範囲で測定した。先ず、カリウム原子を無視した無限鎖状構造(UF
)
を仮定して、光学活性なウラン-フッ素(U-F)格子振動の解析を行った。その結果、観測された8本の吸収帯のうち6本(1000cm
以上)はこのモデルの解析によってU-F格子振動に帰属された。更に100cm
以下の低波数側に観測された2本の吸収帯を説明するために、カリウムイオン(K
)とUF
)
との相互作用を検討した。又U-F結合及び非結合F・・・Fについての力の定数が得られ、前者はU-F原子間距離との関連において議論された。
大道 敏彦; 大野 英雄; 工藤 博司; 古川 和男
溶融塩, 16(2), p.231 - 242, 1973/02
溶融LiBeF
中の弗素の自己拡散係数を毛管浸漬法により測定した。トレーサーにはLi
CO
を原子炉照射後、実験室で分離調整した半減期1.8hの
Fを用いた。拡散係数Dは、D=1.42
10
exp(-31.7
10
/RT)(500~650
C)として与えられた。大きな活性化エネルギーは、弗素はイオン径の大きいBeF
として拡散することによると推論した。また電気伝導度との関連についても議論した。