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Schury, P.*; 伊藤 由太; 和田 道治*
日本物理学会誌, 80(2), p.72 - 78, 2025/02
多重反射型飛行時間測定質量分析装置は、近年、超重核の研究において非常に有用となっている。この装置は各イオンを効率的に利用し、その動作は飛行時間(TOF)イオン衝突検出器に崩壊検出器を組み込むことを容易に実現できる。このようにして、TOF-崩壊相関を測定することで、低収量放射性イオンを安定分子イオンや雑音カウントから明確に区別することができる。この技術は最終的に113番元素Nh同位体や115番元素Mc同位体のような極めて低収量の原子核の研究にも応用可能となるだろう。
Khuyagbaatar, J.*; Yakushev, A.*; D
llmann, Ch. E.*; Ackermann, D.*; Andersson, L.-L.*; 浅井 雅人; Block, M.*; Boll, R. A.*; Brand, H.*; Cox, D. M.*; et al.
Physical Review C, 102(6), p.064602_1 - 064602_9, 2020/12
被引用回数:106 パーセンタイル:99.23(Physics, Nuclear)原子番号119及び120を持つ超重元素の合成を目指した探索実験を、それぞれ
Ti+
Bk及び
Ti+
Cf核融合-粒子蒸発反応を用いて、ガス充填型反跳分離装置TASCAにて実施した。4ヶ月間におよぶビーム照射実験を行ったが、どちらの元素も検出されず、その生成断面積の上限値は65fb及び200fbであった。119, 120番元素が観測されなかった理由について、安定の島領域の超重元素の核分裂障壁の高さを予測する様々な理論計算値を用いて、核融合-粒子蒸発反応の概念を用いて議論した。
有友 嘉浩*; 天野 翔太*; 奥林 瑞貴*; 栁 漠*; 西尾 勝久; 太田 雅久*
Physics of Atomic Nuclei, 83(4), p.545 - 549, 2020/07
被引用回数:0 パーセンタイル:0.00(Physics, Nuclear)For the success of synthesis of the superheavy elements Z
118, it is indispensable to clarify the fusion-fission mechanism, which includes a role of the nuclear structure of colliding nuclei and the deformation in the fusion process. We develop the dynamical model to estimate the probability to produce new superheavy nuclei. To approach Island of Stability and synthesize new elements, we propose a new idea, which takes advantage of the shell structure in fusion and fission process.
加治 大哉*; 森本 幸司*; 若林 泰生*; 武山 美麗*; 山木 さやか*; 田中 謙伍*; 羽場 宏光*; Huang, M.*; 村上 昌史*; 金谷 淳平*; et al.
JPS Conference Proceedings (Internet), 6, p.030107_1 - 030107_4, 2015/06
非対称核融合反応に対する新型ガス充填型反跳イオン分離装置GARIS-IIの性能を、
Neビームを用いて調べた。分析電磁石にヘリウムと水素の混合ガスを充填すると、焦点面シリコン検出器で検出されるバックグラウンドとなる散乱粒子の数が極めて少なくなり、かつ非対称核融合反応生成物の輸送効率が増大した。また、新たに標的同定システムを導入し、ビームエネルギーや標的を換えることなく効率的に励起関数測定が行えるようになった。
-
spectroscopy using Si-Ge detector array installed at focal plane of GARIS加治 大哉*; 森本 幸司*; 若林 泰生*; 武山 美麗*; 浅井 雅人
JPS Conference Proceedings (Internet), 6, p.030106_1 - 030106_4, 2015/06
超重核の
-
(X線)核分光実験を行うため、ガス充填型反跳イオン分離装置GARISの焦点面に新たにSi-Ge検出器アレイを導入した。このアレイの性能を
Pb(
Ca,2n)
No反応および
Pb(
Ca,xn)
No [x=1,2,3]反応を用いて試験した。
線との同時計数測定により
Noと
Noの
崩壊に伴う
線を明瞭に観測することに成功した。
-nucleus potential for
-decay and sub-barrier fusionDenisov, V. Yu.*; 池添 博
Physical Review C, 72(6), p.064613_1 - 064613_9, 2005/12
被引用回数:236 パーセンタイル:99.43(Physics, Nuclear)
粒子と原子核間のポテンシャルをアルファ崩壊の半減期データと
+
Ca系、
+
Co系、
+
Pb系の融合反応断面積データから決めた。
崩壊の半減期はWKB法を使いクラスターモデルを仮定して計算した。得られた
崩壊の半減期と融合断面積は実験データとよく一致した。超重元素を作るときや重い元素の構造研究に
粒子と重い原子核の融合反応が使えることを示した。
小浦 寛之
RIKEN Accelerator Progress Report, Vol.38, P. 9, 2005/05
重・超重核領域における崩壊様式について、特に陽子放出部分半減期について計算を行い、他の崩壊様式との競合について議論した。陽子放出部分半減期についてはわれわれが開発した単一陽子ポテンシャル及び質量公式を用い、1次元WKB法により推定した。こうして求めた部分半減期は既知核種の実験値と比べて100倍
1/100程度の精度で再現し、
崩壊など他の崩壊予測理論と同程度の結果となった。これらの計算した結果を同時に研究を進めている
崩壊,
崩壊,自発核分裂半減期を考慮した崩壊分岐比計算に取り入れ、超重未知核種に適用した。結果は、中性子魔法数
近傍の陽子過剰未知核種領域に陽子放出が優勢な核種が存在し得る可能性を見いだした。一方、
付近の陽子過剰未知核種領域に関しては自発核分裂半減期が非常に短く、陽子放出はほとんど見いだせないであろうという結果となった。
Kim, E.; 中村 尚司*; 上蓑 義明*; 伊藤 祥子*; 福村 明史*
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(Suppl.1), p.811 - 815, 2000/03
高エネルギー加速器施設において、ターゲット、加速器機器の放射化量を評価することは、施設の設計や被ばく防護の観点から重要である。しかし、イオンビーム照射時の放射化量を評価するための実験データは極めて少ない。そこで、核子あたり290MeV及び400MeVの
Cイオン、400MeVの
Neイオンを、厚さ3cm及び5cmの銅ターゲットに入射させ、核破砕反応により生成される放射性核種のターゲット中での分布を調べた。また、この結果を用いて、ビーム停止後の経過時間に対するターゲット周辺における線量当量率を評価した。以上の結果から、加速器保守時の作業者の外部被ばく評価に利用できる有用な知見を得た。
BaのO
準位の同定浅井 雅人*; 小島 康明*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
「不安定核の理工学及び核計測法 (II)」に関する専門研究会報告書, 0, p.97 - 100, 1997/00
基底状態の偶々核のスピン・パリティはO
であることは良く知られているが、励起状態のO
準位については情報が十分でない。本研究では、中性子欠損Ba核のO
準位を見出すため親核であるLa核を生成させ、その
崩壊に続く
線放出過程を調べた。この実験では、高崎研TIARAのサイクロトロン接続したオンライン同位体分離器を用いて、
Ar+Mo反応で生成した目的核種を質量分離し、準位スピン決定のために
-
角度相関測定を行った。5台のGe検出器を用いた効率の高い測定により、
Baについて9つのO
準位を同定した。
原田 吉之助
Progress of Theoretical Physics, 26(5), p.667 - 679, 1961/00
被引用回数:69抄録なし
-decay spectroscopy of superheavy nuclei浅井 雅人
no journal, ,
超重核の核構造を実験的に明らかにするためには、基底状態や励起準位の構造を核分光学的手法により明らかにすることが最も効果的である。特に
崩壊微細構造分光は、
線測定のみから分光学的情報が得られるため、非常に高感度な方法として期待される。しかし、超重核の
線を高エネルギー分解能で測定することは難しい。加えて、コインシデンスサム効果によって観測される
線のエネルギースペクトルが大きく歪む。どのようにこれらの困難を克服するか、その結果
崩壊微細構造分光が超重元素の核構造研究にどれ程有益かを示したい。
宮下 直人*; 浅井 雅人; 藤井 友喜*; 北川 尚幸*; 庭瀬 暁隆*; 坂口 聡志*
no journal, ,
超重核の原子核構造を明らかにするため、シリコンドリフト検出器(SDD)を用いた新しい内部転換電子分光法の開発を行った。内部転換電子線源を用いてその性能評価を行い、SDDが低エネルギー電子に対して優れたエネルギー分解能を持つことを明らかにし、この手法が超重核の核構造研究に適用可能で且つ極めて有用であることを明らかにした。