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石井 三彦; 大島 真澄; 松崎 禎市郎*; 武谷 汎*
Nuclear Instruments and Methods, 196, p.117 - 119, 1982/00
4個のプレナ型高純度ゲルマニウム検出器(45mm15mmt)から構成された
線用直線偏光計を製作した。これらの検出器は真空槽の軸に関して互いに対称に配置されており、しかも各検出器はその法線が軸と65°を成すように傾斜されている。 この配置により、検出効率・偏光感度ともに、従来のものより改善することに成功した。 この型式の偏光計の特徴は、その偏光感度が容易に較正できる点にある。これは我々が発見した次の事実による。「偏光計の感度は、
線が各検出器の表面の中心で散乱され、他の検出器の中心で吸収されたとする場合の偏光感度に比例する。」 後者の量は容易に計算することが出来るので、較正曲線の決定は比例定数の決定ということに帰着することができる。
松崎 禎市郎*; 武谷 汎*; 石井 三彦; 大島 真澄
Nuclear Instruments and Methods, 188, p.63 - 68, 1981/00
高純度ゲルマニウム単結晶から一対のプレナー型検出器を作り、コンプトン型線偏光計を完成した。
線はいずれか一方の検出器で散乱し、他方の検出器でその散乱を確認する。散乱の事象を効率よく検出できるように二つの検出器は
線源に対して45°に傾斜して配置してある。この型式の
線偏光計の特徴は、低エネルギー(~100keV)から高エネルギーの
線に対して高い偏光感度を持ちしかも計算で求め易い点にある。この論文ではその
線に対する検出効率と偏光感度について報告するとともに、若干の実験例をもってその性能の一端を示す。