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馬場 信一; 長松谷 孝昭; 村岡 進; 青山 功; 伊藤 尚徳
JAERI-M 82-196, 29 Pages, 1982/12
多目的高温ガス実験炉の制御棒は、被覆管材にハステロイ-XR、中性子吸収体には30wt%ホウ素組成の炭化ホウ素と黒鉛の混合粉末焼結体を使用する予定である。本報はこれらの材料の高温下両立性試験の第二報で、(1)第一報と同一条件で、ハステロイ-X及びこれを改良したハステロイ-XRと混合粉末焼結体との両立性の比較、(2)長時間加熱試験及び(3)反応障壁効果確性試験について報告する。得られた結果を要約すると次のとおりである。(1)ハステロイ-XRはハステロイ-Xと同様な挙動を示し、有意な差は観察されなかった。(2)750C-3000時間の条件でハステロイ-X表面からの浸食深さは74
mで、850
C-2000時間では156
mであった。(3)ハステロイ-Xの表面に反応障壁としてアルミナまたはジルコニアの粉末をプラズマ溶射した試料と混合粉末焼結体との両立性は、1000
C-20時間
5サイクルおよび1000
C-100時間の試験条件でいずれも合金自身の反応は全く観察されなかったが、被覆層の剥離あるいはクラックなどの損傷が見られたものもある。
村岡 進; 馬場 信一
JAERI-M 9185, 20 Pages, 1980/11
多目的高温ガス炉用制御材である炭化ホウ素とその被覆材の候補合金のハステロイ-X、インコロイ800との両立性試験を850~1050Cの温度範囲である。試験の結果、1000
C以下では、合金と黒鉛入り炭化ホウ素との両立性は合金と化学量論組成に近い炭化ホウ素の両立性に比べ幾分良いが、両者共反応性に富んでいることが判明した。両合金間ではインコロイ800の方がハステロイ-Xより両立性は良い。反応の形態は合金中への炭素、ホウ素の粒界侵入が先行して起こり、続いて層状の反応生成物の見られるものがあった。合金表面近傍の反応層においてはFe
B、Cr
B、Ni
Bの生成が認められた。反応前後のハステロイ-Xの機械的強度の変化について引張り試験により調べた所、炭化ホウ素との反応により強度の減少することが判明した。
田中 三雄; 川崎 了
Journal of Nuclear Materials, 45(1), p.82 - 86, 1972/01
被引用回数:1fission-track-etching法により、インコロイ-800合金中のホウ素の分布を検討した。本合金は高温ガス炉用のヘリウム配管および炉内ループ用の材料としての使用が予定されており、高温強度と照射脆化に大きな影響を及ぼすと思われるホウ素の分布を研究することは必要である。実験によると、均一に分散していたホウ素は、焼鈍により、比較的短時間に粒界に析出することが分った。ホウ素の析出のための活性化エネルギーと炭化物の析出のための活性化エネルギーを求め、それぞれに及ぼすホウ素含有量の影響を検討した。