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田中 淳; 平野 久*; 菊地 正博; 北山 滋*; 渡辺 宏
Radiation and Environmental Biophysics, 35, p.95 - 99, 1996/00
被引用回数:31 パーセンタイル:73.02(Biology)放射線耐性細菌であるDeinococcus radioduransの線照射による蛋白質の変化を二次元電気泳動法により調べた。6kGy照射により、13種以上の蛋白質が減少または消失し、9種の蛋白質が増加または出現した。増加または出現した蛋白質のうち、3つの蛋白質は線量に依存して増加し、また放射線感受性株では誘導が見られないことから、放射線耐性に直接関与する蛋白質であることが示唆された。このうち、分子量約46kDaの蛋白質は紫外線照射や
線照射後の培養によっても多量に増加される特徴を持ち、さらに部分アミノ酸配列分析から大腸菌の延長因子(EF-Tu)蛋白質と高い相同性があることが明らかとなった。また分子量約60kDaの蛋白質は
線照射後の培養とマイトマイシンC処理により強く誘導されることから、DNA修復に関与する蛋白質であることが示唆された。
田中 淳; 渡辺 宏; 野澤 蘭子; 田野 茂光*
第2回原研・大学プロジェクト共同研究成果発表会報文集, 0, p.100 - 103, 1992/00
放射線耐性細菌であるDeinococcus radioduransは線照射により10種類の蛋白質を誘導する。これらの蛋白質のうち、8種類の蛋白質は他のストレス処理によっても誘導される。また、放射線感受性株との比較から、2種類の蛋白質が、放射線耐性株に特異的に誘導されることが明らかとなった。分子量約46kDaの蛋白質は紫外線や熱処理によっても誘導される特徴を持つ。またレクチンを用いた検出法により、糖鎖を持つ蛋白質であること、アミノ酸配列分析から大腸菌の延長因子EF-Tu蛋白質と相同性が有ることが示唆された。また、分子量約60kDaの蛋白質は
線とマイトマイシンCにより強く誘導されることから、DNA修復に直接関与する、未知の蛋白質である可能性が示された。
野澤 蘭子; 田中 淳; 北山 真*; 渡辺 宏
Int. Conf. on Radiation Effects and Protection, 0, p.155 - 159, 1992/00
線及び他のストレスに対して強い耐性を持つDeinococcus radioduransにおける
線誘導蛋白質の検索を行なった。方法は、SDS PAGEに続く金コロイド法による蛋白染色と、イムノブロット法による検出という2つの方法を用いた。D.radiodurans
線誘導蛋白質抗体は初めて作製に成功したものである。この結果、蛋白染色法により8本の
線誘導蛋白質のバンドを、イムノブロット法により更に多くの誘導蛋白質を検出することができた。抗体によって、2次元電気泳動を用いることなく30-60KDa領域で、多くの誘導蛋白質を検出することもできた。誘導蛋白質の中で
線に特異的に誘導され、かつ
線耐性株R
,rec1で共通に誘導されるが、感受性株のrec30では誘導されないものが6種存在し、これらの蛋白質は耐性機構に関与しているものと考えられる。
田中 淳*; 渡辺 宏; 野澤 蘭子; Q.Hu*; 北山 滋*
Proc. of Int. Conf. on Radiation Effects and Protection, 0, p.160 - 165, 1992/00
放射線耐性細菌であるD.radioduransは線照射により約10種の蛋白質を誘導する。これらの蛋白質は他のストレス処理によっても誘導される。特に分子量41kDaの蛋白質は紫外線や熱処理によっても誘導され、またレクチンを用いた検出から糖鎖を持つとともにアミノ酸配列の分析から大腸菌のElongation Factor Tu蛋白質と高い相同性を持つことが明らかとなった。また分子量56kDaの蛋白質は
線とマイトマイシンCにより強く誘導されることからDNA修復に直接関係する未知の蛋白質である可能性が示唆された。さらにこれら2つの蛋白質は放射線感受性株では誘導されないことから、耐性を示す株に特異的に誘導される特徴を持つと思われる。
Q.Hu*; 田中 淳*; 小林 泰彦; 野澤 蘭子; 渡辺 宏
Proc. of Int. Conf. on Radiation Effects and Protection, 0, p.166 - 170, 1992/00
D.radioduransは線や高LET放射線に対して強い抵抗性を示す。我々はこの放射線抵抗性を調べるために、本細菌の放射線に非常に感受性な変異株と
線照射による突然変異体である2つの抵抗性復帰株を作出することに成功した。これらの菌株間では僅かな遺伝子発現の差によりその放射線耐性が異なるものと考えられるため、さらに蛋白質種の比較を2次元電気泳動により行った。その結果、分子量35kDaの蛋白質は2つの抵抗性復帰株に、また分子量92kDaの蛋白質は中程度の耐性を示す1つの抵抗性復帰株に、
線照射により誘導されることを見出した。これらの蛋白質は感受性株や大腸菌等の放射線感受性菌では誘導されないことから、放射線抵抗性に直接関与する機能を持つと推定される。さらに他の特異な蛋白質も含めたこれらの蛋白質の誘導の特徴についても考察する。