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Polevoi, A. R.; 西尾 敏; 牛草 健吉
JAERI-Tech 2000-001, p.16 - 0, 2000/01
中心ソレノイドコイルを排除した非誘導電流駆動方式による定常炉、改良型A-SSTRを対象に立ち上げシナリオの検討を実施した。主要な課題は初期プラズマの生成から500kA~1MA(定常プラズマ電流の5~10%)程度までプラズマ電流を立ち上げることの可否である。ソレノイドコイルを排除しても1Vsに満たない僅少の磁束供給は期待できることから、完全非誘導方式による場合と僅少の磁束供給が期待できる場合の両ケースについて立ち上げシナリオの検討を実施した。磁束供給を考慮する場合は4Vを0.1秒間プラズマに与え、3MWのECH予備電離・加熱の条件の下に10ms程度で放射損失バリヤーを乗り越えることが示された。一方、磁束供給がない場合でも初期プラズマの生成が可能であることが示された。この場合、外部から操作できるパラメータは加熱入力パワーのみであるため、立ち上げシナリオの構築は容易ではないが、輸送方程式と条件1の両方を満足する温度、密度及び電流を刻一刻設定することで初期プラズマの生成シナリオを構築した。この場合もECH予備電離・加熱のパワーは3MWである。双方とも、初期プラズマの生成からプラズマ電流2.0MA程度までECHによって立ち上げる場合の必要となる時間は約2000秒となった。中心ソレノイドコイルがなくてもプラズマの立ち上げは可能であることが示された。
新井 英彦
JAERI-M 9320, 40 Pages, 1981/02
現在、各種の大強度パルス電子線が、プラズマの生成、気相放射線化学反応、気休レーザーの発振の研究に広く使われているが、数Torr以上の比較的高い圧力の気体中でのパルス電子線照射による電離過程の解明ははとんど為されてない。本研究では、パルス電子線により生じる誘導電場とプラズマ逆電流を考慮した自己無接着法によりパルス電子線照射による気体電離過程の数値解析可能なプログラムを作成し、Arに通用し、その妥当性と有用性を確かめた。このプログラムは任意のビーム電流特性のパルス電子線および任意の気体に適用可能で、電離過程での各素過程の寄与を明らかにすることができる。
新井 英彦; 堀田 寛*
Journal of Chemical Physics, 75(5), p.2252 - 2257, 1981/00
被引用回数:4 パーセンタイル:20.97(Chemistry, Physical)大強度パルス電子線(Febetron 706)によるヘリウムとアルゴンのイオン化過程の電子計算機による数値解析を行い、パルス電子線の気体中での自己集束度の観測結果と比較した。その結果、自己集束度は生成電離気体の性質を反映したものであることが明らかとなった。さらに、気体イオン化過程の大部分はパルス電子線の誘電電場によることが明らかにされ、各種希ガス中での自己集束度の差は、電場による各気体の電離周波数の差に対応することを立証した。
新井 英彦; 堀田 寛*
Journal of Chemical Physics, 75(6), p.2723 - 2729, 1981/00
被引用回数:1 パーセンタイル:7.19(Chemistry, Physical)大強度パルス電子線による水素、チッ素およびメタンの電離過程の数値解析とそれぞれの気体中でのパルス電子線の収束度の観測結果との比較に基づいて、パルス電子線による気体イオン化過程における分子特性の役割について検討した。その結果、電場による電離周波数の小さい気体ほど、あるいは、二次電子の減速効果が大きく、かつ、イオン化ポテンシャルの高い気体ほど、パルス電子線照射によるイオン化度が低く、ビーム集束度は高いことが明らかとなった。